コース紹介

植物・園芸学、動物・昆虫学、地理・考古学、地球・気象学、天文学、恐竜・古生物学の6コースに分かれ、専門分野への知識を深めていきます。

恐竜・古生物学

生物学と地学の基礎を固めながら、地質時代の化石や古環境などについて学習します。化石発掘や野外調査などのフィールドワーク、岩石から化石を取り出すクリーニング作業やレプリカの作成などの化石プレパレーション、化石記載など、実地体験を通して研究を進めます。
生物学的な観点から、恐竜など脊椎動物の解剖学やその進化と生態を学び、地学的な観点から、地球の時間軸を重視した環境変遷や地層・化石の形成プロセスを学ぶことで、卒業研究につながる素養を身につけます。

講義・研究


モンゴル科学アカデミー古生物学研究所と協力し、モンゴルのゴビ砂漠から発掘される恐竜を含む脊椎動物化石の発掘作業を実施しています。この他、国内外の骨格化石やアンモナイトなどの無脊椎動物化石、植物化石などを、学生が観察、分析しています。


講義では、標本を活用して、生物の進化や化石の研究方法について幅広く学び、様々な化石の形や産出状況、過去の環境や地質時代について知識を広げます。さらに、標本展示の仕方などについても学び、考えます。自然史系の博物館などの見学実習では、展示だけでなくバックヤード(標本庫や管理室など)も見学し、標本の管理についても学びます。


化石標本は、産出場所やその地質時代をデータとして書き込み、一つ一つ標本番号を付けて整理します。必要な場合は、化石に対してクリーニング作業やレプリカ作製といった化石プレパレーションを行い、研究などに使用します。貴重な化石を扱うには地道で慎重な作業が求められます。授業や実習、卒業研究を通して、そのノウハウを学んでいきます。


化石は地層から発見されるため、地層そのものについても学習します。野外で地層を観察し、地層のでき方を学ぶことで、産出する化石動植物の生息した古環境を復元する手法を学びます。また化石と地層を学習することで、化石が見つかりやすい地層に関する研究も行います。

関連する講義・実習の科目例



基礎科目 古生物学概論、生物学実習、天文地学実習
専門科目 恐竜学Ⅰ、恐竜学Ⅱ、古生態学、古哺乳類学、動物系統学、古環境学、堆積学、古生物学実習、古脊椎動物学Ⅰ、古脊椎動物学Ⅱ
上級科目 野外博物館実習F(恐竜古生物)

※ 上記の科目は、令和4年度入学生のものです。カリキュラム変更の関係で、一部変更となる場合があります。