地球・災害科学
地質・鉱物学、固体地球・地震学、防災・減災など地球科学関連の講義が幅広く充実。土砂災害、浸水といった自然災害など、社会生活や環境問題に役立つ知識と技術を身につけることができます。
研究では、実際のフィールドで自然現象の不思議やすばらしさを体感します。地球の表層から深部までさまざまな分野をテーマに、人類に対する自然の脅威も含め、幅広く探求することができます。
講義・研究
四国南部の室戸岬周辺や、鳥取砂丘など
県外での地質巡検の観察実習
3年生の実習では例として、2泊程度の宿泊をしながら地質巡検を行います。室戸巡検では、四国南部の室戸岬周辺の付加体の地質と、隆起によって形成された海成段丘を観察し、プレート運動に伴う大地の動きを実感します。山陰海岸巡検では、日本海形成前後につくられた地層や玄武洞の柱状節理、鳥取砂丘など教科書でもおなじみの地層や岩石を手に触れながら観察します。
地球科学に関わる施設見学で
知る防災の現場
講義や実習のなかで、地球科学に関わる施設を見学することもあります。測量の実習では、実際のインフラ施設に関する最新の測量について、国土交通省の職員から説明を受けます。
講義室で学んだ知識が、防災の現場でどのように活かされているのか、またインフラ整備に関する企業への就職についての助言も頂く機会もあります。
日本全国の地域を対象に、
地域特有の自然現象を研究
卒業研究では、さまざまな研究テーマを選ぶことができます。たとえば崩壊地の地質を観察し、豪雨によって崩壊した原因を解明します。地元の岡山はもちろん、日本全国の地域を対象に、地域特有の自然現象を研究しています。学生は、自分の出身地域を研究フィールドに選ぶ場合もあります。
大学構内での自然地震観測
3年生の実習では、地震研究の最前線で使用されている機材を使って大学構内で地震観測を行います。また記録された地震波形はコンピュータを使って解析します。直接見ることができない地下深部の様子を地震波を使って明らかにします。
関連する講義・実習の科目例
- 基礎科目
- 地球科学概論、天文地学実習
- 専門科目
- 天文気象・地球の数学、災害地質学、地質学、固体地球科学、地質図学、地球化学、地震学、水理学、測量・地理情報システム、土木地質学、土質・岩盤力学、地学実習
- 上級科目
- 野外博物館実習(地学)、総合演習Ⅰ、総合演習Ⅱ、卒業研究Ⅰ、卒業研究Ⅱ
※ 上記の科目は、令和7年度入学生のものです。カリキュラム変更の関係で、一部変更となる場合があります。