岡山188cm望遠鏡の鏡の真空蒸着作業に参加

研究トピックス

2017年度末に国立天文台の共同利用運用が終わった岡山188cm望遠鏡ですが、現在は東京工業大学のグループを中心としたユーザー主体の運用になっています(詳しくは国立天文台ニュース2020年10月号)。岡山理科大学生物地球学部の福田研究室もユーザーグループの一員として、定期的に観測データの取得を実施しており、装置交換や鏡の真空蒸着蒸着の作業にも参加をしています。

望遠鏡は1年間も使っていると、鏡の表面に汚れがついたり、鏡のアルミが悪くなったりして、光の反射率が低下し性能が落ちていきます。望遠鏡の鏡の性能を元に戻す作業として、表面のアルミニウムの再蒸着の作業が実施されてきました。今年の鏡の再蒸着作業は新型コロナウィルス感染症の影響もあり、昨年の9月より2ヶ月遅い11月に、少人数、短期間で行うことになりました。岡山理科大学からは大学院生2名も作業に参加をしました。11/8に掃除と望遠鏡の固定作業、11/9に主鏡の取り外し、蒸着釜に移動させ、蒸着プロセスの実施、11/10にピカピカになった鏡の取り付けを行いました。


鏡面の写真アフター(20/11/10)


鏡面の写真ビフォー(20/11/09)