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生物地球学部 生物地球学科でおこなわれている、様々な講義・野外実習・各研究室でのイベントを紹介しています。随時、記事がアップされますので楽しみにしてください。

本科研(略称・基盤A【相関災害】)1)では,世界各地で豊富な調査研究の経験をもつ宮本准教授(地理学研究室)が研究代表者としてアジア・モンスーン地域において,災害をきっかけとして発生したグローバル問題(離農,過疎)の発生過程について,東南・南アジア地域と日本との地域間の比較研究を開始しています.
この大型科研では,国内や海外の研究者は約20名にのぼり,本年度は開始年度と山岳地域のフィールド・ワーク(野外調査)の選定のため,国際ワークショップ2)を主催し,その後フィールド・トリップ3)が実施されました.
国際ワークショップの発表者は,ネパール,インド,バングラデシュ,ブータンの大学の研究者だけでなく,NGOや政府関係者12名が発表し,議論が行われ,各国の災害対応の違いや,復興プロセスに関する知見が共有されたそうです.
  本科研の代表を務める宮本准教授によると,この共同研究は5年間の予定で実施され,ネパールのみならず東南,南アジア各国のみならず日本でもフィールド・ワークや国際ワークショップが計画されているそうです.

1)
「日本学術振興会・科学研究費補助金・(基盤研究(A))「アジア・モンスーン地域の災害論の転換によるグローバル問題の解決にむけた学際的検討」(研究代表者 岡山理科大学・准教授・宮本真二(2022〜2026年度」

2)
国際ワークショップタイトル
International Workshop on“Sharing Knowledge on Disaster Situation and Response in Asian Monsoon Region”
(和訳:アジア・モンスーン地域の災害状況と対応に関する知見の共有)

主催:
Department of Biosphere-Geosphere Science, Faculty of Biosphere-Geosphere Science,Okayama University Science
(和訳:岡山理科大学 生物地球学部)

協賛・会場:
Institute of Crisis Management Studies,Tribhuvan University, Dhumbarahi, Kathmandu, Nepal
(和訳:ネパール,トリブバン大学 危機管理研究所)

実施日(国際ワークショップ):
2022年9月17日・18日
実施日と場所(フィールド・トリップ):
2022年9月19日〜23日 ネパール,アンナプルナ地域


国際ワークショップの会場(ネパール,トリブバン大学 危機管理研究所,カトマンズ市)の講義室の一室で開催され,主催者の岡山理科大学の名前のポスターが掲示されました(撮影:宮本真二).


国際ワークショップの会場(ネパール,トリブバン大学 危機管理研究所)の開催風景(撮影:宮本真二).


主催者で研究代表者の宮本准教授のプロジェクトの説明風景(ネパール,トリブバン大学 危機管理研究所)(撮影:本田理絵).


国際ワークショップの会場(ネパール,トリブバン大学 危機管理研究所)の参加者の集合写真(撮影:宮本真二).


フィールド・トリップの道中での悪路(昨年度の豪雨災害により傷跡が鮮明に残る).(撮影:宮本真二).


フィールド・トリップの最終目的地であるアンナプルナ地域のマナンでの末端山岳氷河観察後の集合写真(標高約3500m).バングラデシュからの参加者が軽い高山病の症状を示した.(撮影:宮本真二)


フィールド・トリップの最終目的地であるアンナプルナ地域で観察された高山(アンナプルナⅢ峰,標高7555 m).(撮影:宮本真二)