題目：重力探査あれこれ

講演者：西村敬一さん（生地教員）

講演概要：物理学で「重力」といえば万有引力を意味しますが、地球物理学では地球の 自転の影響も含めて考えます。重力探査は、地球重力の１万分の１にも満たな い僅かな違い（重力異常）を手がかりにして、まるで見て来たかのように地下 構造像を描く方法です。講演ではまず、野外での測定から地下構造モデルに至 る流れを簡単に説明しますが、その中で‘検定済の地学教科書に重大な誤りが ある(!?)’という基本問題にも触れる予定です。８年余り前、関係者の間で「岡山理科大に重力計が入った？ 何かの間違い では？」という話があったそうですが、第１期生以来のゼミ生諸君が「間違い ではない！」ことを示してきました。講演の後半では、彼らの成果とともに、 京阪神地域、中国雲南省、トルコなどでの調査結果を紹介しつつ、地震防災や テクトニクスの研究における重力探査の役割について考えてみたいと思いま す。

日時：11月25日（木）16:40-18:00  

場所：21号館1階会議室