題目：オープン・ソース・フリー・ソフトウェアを用いた空間データの解析および共有  

講演者：Venkatesh Raghavanさん（大阪市立大学情報総合センター）

講演概要：  オープン・ソース・フリー・ソフトウェア（OFSF）は，ここ10年の間にその汎用性や人気の面で大きな発展を遂げた．これらのソフトは，UNIXなどの既存のソフトやシステムを保持したまま開発がすすめられている．また，OFSFは，国際的に広がる情報化社会の課題を指摘し，生活基盤となる空間データを導入するといった新しい好機をもたらした．すでに，地方の行政や地域解析などのニーズに適した，いくつかのパッケージも利用可能となっている（http://www.freegis.org）．オープン・ソース・ソフトウェア（OSS）には，空間データセットの解析やマネージメントをおこなうGRASS GIS，地図製作投影システムPROJ4，コンピュータ・ネットワークを越えた地図共有データシステムMapserver，GRASSLinks，クリアリングハウスなどを介した標準化メタデータの利用システムIsiteなどがある．今回の談話会では，われわれがオンラインで公開しているOFSFを用いておこなった空間情報システムの例について紹介し，インターネット等を用いた共同利用および標準化されたデータアクセスが可能で，さらに，マルチメディアへの対応も考慮されたOSFSについて，その現状と将来の可能性を報告する．  

日時：9月17日（水） 1640-1740  

場所：21号館1階会議室入り口左手奥）