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生物地球学部 生物地球学科でおこなわれている、様々な講義・野外実習・各研究室でのイベントを紹介しています。随時、記事がアップされますので楽しみにしてください。

下記の通り、第99回生地談話会を開催いたします。
今回は、皐月祭の期間中に、理学部と共催で開催いたします。
今回の演者は、岡山理科大学理学部を卒業され、現在、日本大学薬学部にいらっしゃる宮本葵先生です。



演題:生物発光とその応用
演者:宮本 葵 先生(日本大学薬学部専任講師、岡山理大理学部基礎理学科分析科学研究室卒)

要旨:
自然界で自分の身体の一部や分泌物を光らせるホタル、ホタルイカ、ウミホタルや夜光虫で知られる生物発光は、
化学反応を光エネルギーに変える仕組みの冷光で、生物や化学の科目でも教えられる内容です。
近年はバイオ解析ツールとしての利用され、医学、薬学分野でも応用されています。

下村脩(おさむ)先生はオワンクラゲを試料に生物発光の基礎研究を展開し、「緑色蛍光タンパク質GFPの発見と開発」で2人の共同研究者とともに2008年にノーベル化学賞を受賞しました。
この反応を遺伝子組み換え技術に導入し、融合タンパク質を作る事に成功した事から、今は細胞を破壊せず、生体内でのタンパク質の動きが把握され、ガンの研究等に役立っています。

今回の発表では、生物発光のプロセスをいくつか紹介し、どのように医学、薬学分野で活用されているのか、例を挙げて説明します。化学を高校で学んでいない学生にも、わかりやすくお話しする予定です。

日時: 4/28(土) 1時~2時
場所: A1号館1階 プレゼンテーションルーム

※事前申し込みは不要です。直接会場へお越し下さい。

会場へのアクセス、キャンパスマップは、下記をご参照下さい。
http://www.ous.ac.jp/access.php