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生物地球学部 生物地球学科でおこなわれている、様々な講義・野外実習・各研究室でのイベントを紹介しています。随時、記事がアップされますので楽しみにしてください。

下記の通り、第81回生地談話会を開催致します。今回の演者は、生物地球システム学科の卒業生、重田祥範さんです。現在は、立正大学で気象学の研究をされています。皆様のご参加をお待ちしています。

演題:「関東平野北西部で発生する猛暑の形成機構解明を目指して -地峡風の計算と広域気象観測網の構築-」
演者: 重田 祥範(立正大学 地球環境科学部 環境システム学科 助教)

概要: 2007年8月16日に国内最高気温となる40.9℃を熊谷市で記録するなど,関東平野北西部では暖候期に35℃以上の猛暑がしばしば発生している.この猛暑の発生要因として,熊谷地方気象台は,「東京都心からの熱移流」,「秩父山地越えフェーン」を指摘している.その他にも,多くの研究者から様々な要因が指摘されているものの,未だ未解明な点が多く,統一的な見解は得られていない.
そこで,本談話会では猛暑の一要因として指摘されている「魚野川-利根川」の谷筋に沿って流下する地峡風の影響について紹介するとともに,2012年から東西約100km,南北140kmの範囲内に独自に設置した気象観測網について報告する.当日は学部生の方にも理解して頂けるよう,測定器の開発に至った経緯や観測中の苦労話なども交えてわかりやすくお話しする.

日時:2012年04月12日(金)16:45~18:05
場所:22121講義室(21号館2階)