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生物地球学部 生物地球学科でおこなわれている、様々な講義・野外実習・各研究室でのイベントを紹介しています。随時、記事がアップされますので楽しみにしてください。

下記の通り、第75回生地談話会を開催致します。今回の演者は、滋賀県立琵琶湖博物館の中島さんです。学内外のどなたでもご自由に参加できます。皆様のご参加をお待ちしています。

演題:「咽頭歯とは、咽頭歯からわかること」
演者: 中島 経夫(滋賀県立琵琶湖博物館)

日時:2011年9月28日(水)16:45~18:00
場所:21号館1階 22115教室

概要: 魚類の咽頭歯について、中島経夫先生にお話しを頂きます。魚類の咽頭歯は、魚種によって歯の本数・配列・形に変化が見られますが、中島先生はこれらの分析に長年取り組まれていらっしゃいます。化石から現代に至る魚類についての調査に基づき、系統や分布の問題に論究され、近年は、考古学資料に基づき養殖文化の開始についても、研究成果を発表されており、奥深く幅広いお話しが頂けるものと存じます。(富岡記)

中島先生の御著作(咽頭歯に関連した入手しやすい図書):
(2004)東アジアの淡水魚や西日本の基層文化を育んだ日本海.金関恕編「日本海 - 東アジアの地中海」,桂書房
(2004)自然環境と文化のかかわり - 縄文から現代へ -.梅原猛編「縄文人の世界」,角川学書店
(2005)多様な形はどのようにできあがるか - コイ科魚類の咽頭歯.松浦啓一編「魚の形」,東海大出版会
(2005) Significance of freshwater fisheries during the Jomon and Yayoi periods in western Japan based on analysis of the pharyngeal tooth remains of cyprinid fishes. Grier, C. et al. eds. "Beyond Affluent Foragers" pp.45-53, Oxford Press, Lonson.