ニュース

生物地球学部 生物地球学科でおこなわれている、様々な講義・野外実習・各研究室でのイベントを紹介しています。随時、記事がアップされますので楽しみにしてください。

下記の通り、第69回生地談話会を開催致します。学内外のどなたでもご自由に参加できます。お時間のあるかたは、ぜひご参加ください。

演題:
イシガイ類の精子受け渡し過程 -淡水二枚貝類の分類と繁殖ー
石橋 亮(三重大学大学院生物資源学研究科)

概要:
一般に精子の運動活性や受精能は環境水中に放出されて数分で失われると言われている。アサリやハマグリなどの海産二枚貝類は互いに配偶子を放出し環境水中で受精し、発生が進みプランクトン生活を送り稚貝に変態した後に着底する。また、生息場所では集団でパッチ状に分布していることから、精子の活性が失われる前に卵に到達し、十分受精することが出来る。
一方、淡水二枚貝のイシガイ類は一部の種類を除き単独で生息していることが多い。しかし、精子の受け渡しは海産二枚貝類と同様であると考えらえられていた。この考えに基づくとイシガイ類では、ほかの二枚貝と比べて精子の運動活性が非常に長く、授精能も長時間保ち続けると考えざるを得ない。
そこで本研究ではイシガイ類の精子受け渡し過程を明らかにするため(1)生殖腺の発達過程、(2)切開精子の運動活性の確認、(3)放精誘発の3つの試験を実施した。

日時:10月22日(木)16:40-   場所:21号館1階 会議室