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生物地球学部 生物地球学科でおこなわれている、様々な講義・野外実習・各研究室でのイベントを紹介しています。随時、記事がアップされますので楽しみにしてください。

下記の通り、第64回生地談話会を開催致します。皆様、ぜひご来聴ください。

演題:  
(1)「アジア東部にみられるイノシシ頭蓋の多様性とブタ飼育説」
講演者:富岡直人(生物地球システム学科)

概要:
北東アジア・東アジア・東南アジアには、野生イノシシSus scrofaとともにdomesticateされたSus scrofaである通称ブタが存在する。各地に残るこれらの骨格のうち、多くの情報を有する頭蓋について更新世中期以降の状況を概覧し、その多様性と特徴的な分布から、新石器時代(縄文時代並行)以降のブタ飼育説を整理する。  

(2)「古代朝鮮半島からの移住者をさがす」  
講演者:亀田修一(生物地球システム学科)  
概要:
日本に本格的なコメ作りが伝えられたのは弥生時代が始まる頃で、朝鮮半島経由と考えられている。当然人々の移住によってコメ作りの技術や知識が伝えられたものと考えられている。
その後朝鮮半島からの移住者の波は何度かあるが、大きな波の1つが5世紀と考えられている。
この5世紀の移住の波は西日本各地におよび、日本列島にいろいろな技術や知識、文化などを伝えた。現在の備前焼のもとである須恵器作り、新しい鉄器作り、乗馬の風習などいろいろなものがこの頃伝えられた。
今回の発表ではその新しい技術や文化を伝えた移住者の実態を考古学の立場から述べてみたい。

日時:平成21年7月2日(木)16:40-18:10  場所:21号館1階 会議室