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生物地球学部 生物地球学科でおこなわれている、様々な講義・野外実習・各研究室でのイベントを紹介しています。随時、記事がアップされますので楽しみにしてください。

第58回生物地球システム談話会のご案内をいたします。

演題:
「沿道大気環境とアジア巨大都市の熱環境について -数値シミュレーションから見えてくるもの-」

講演者:東海林 孝幸(豊橋技術科学大学工学部エコロジー工学系 助教)

概要:
建物周りの小さい空間から都市、地球レベルまで環境問題は空間スケールの大小を問いません。今回はその中で建物レベル、都市レベルのスケールを対象とした大気・都市熱環境に関する以下の研究を紹介したいと思います。

1.沿道大気環境: 交通量の多い地域では自動車の排ガスによる大気汚染が依然として問題になっています。また、スムーズな車の流れを実現するために道路幅を広げたり、高架道路の敷設など道路構造も複雑化しています。談話会では、沿道の大気汚染を軽減するためにどのような道路構造がいいのか、さらに汚染物質を除去する物質を遮音壁のように設置した場合、どのくらいの効果があるのかについて簡単に紹介します。

2.巨大都市の熱環境: 日本ではヒートアイランドと云われるように、大都市の熱環境の悪化は電力エネルギー消費量の増大を招き、熱中症の誘発等、人間生活に密接に関わる環境問題となっています。また、近年の経済発展に伴う急速な都市化によりアジアの諸都市でも同様な問題が起こり得ると考えられています。
研究では、インドネシアの首都ジャカルタを例にとり、都市化と気温上昇との関係を気象モデルを使用して調べました。その結果についてお話しします。


日時: 2月25日(水)13:00ー14:00
場所:21号館1階会議室