第53回生物地球システム談話会のご案内をいたします。12月13日は2件連続ですが、ぜひご来場ください。波田先生による、スイスの自然環境のお話です。

演題：「植生学者が見たスイスの自然」
講演者： 波田 善夫（岡山理科大学 生物地球システム学科）

概要： スイスはヨーロッパアルプスの中核をなす地域である。この地域の植物・植生を理解するには、地質的視点を欠かすことが出来ない。ヨーロッパの図鑑には、酸性土壌に生育するとか、アルカリ性土壌に生育するなどの記述が必ずといってよいほど記載されている。つまり、火成岩地域なのか、堆積岩、特に石灰岩地域なのかということであり、慣れれば景観ですぐに地質を把握できる。
このような地質的観点のみならず、人間あるいは人間の飼育するヒツジやヤギなどの草食動物もこの地域の景観に大きく関与している。草食動物が作り出した高山草原がアルプであり、アルプスの語源となっている。地質・地形・気象・民俗そして歴史がこの地域の景観を造りだしている。

日時：１２月１３日（木）１８：００ー１９：３０
場所：２２１２５教室