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生物地球学部 生物地球学科でおこなわれている、様々な講義・野外実習・各研究室でのイベントを紹介しています。随時、記事がアップされますので楽しみにしてください。

第50回生物地球システム談話会のご案内をいたします。今回の演者は生地2期生の 川村紀子さんです。奮ってご参加ください。

演題:「海底堆積物が記録する過去の地球表層変動についての情報の劣化 -初期続成作用の話-」
演者:川村紀子(産業技術総合研究所地質情報研究部門特別研究員}

概要:海底堆積物は,固体地球表面の約65%という広大な面積を覆っています.海底堆積物は,石油やメタンといった資源が貯蔵・形成されている場であり,かつ過去の気候変動の痕跡を保存していると期待されています.しかし,埋没に伴って,海底堆積物中の間隙水や物質の状態は変化し,この過程において堆積当時の情報は失われて,また石油やメタンなどが形成されています.地球温暖化問題に対して具体的なアイデアを出すためには,近未来の地球像を正確に予測し,過去の地球像を精度よく把握することが,重要です.また海底下のどのような場所で,資源が形成されうるかを知ることも,今後重要になるでしょう.このような背景から,私は,海底堆積物の深度数百mで起こる物理化学的現象(初期続成作用)について研究しています.談話会では,これまでの調査航海の様子,海底堆積物の採取法や,初期続成作用についての研究背景,特に私が注目している堆積当時の磁気特性が被る初期続成作用,について話をします.

日時:7月26日(木)16:40ー18:00
場所:21号館1階会議室