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生物地球学部 生物地球学科でおこなわれている、様々な講義・野外実習・各研究室でのイベントを紹介しています。随時、記事がアップされますので楽しみにしてください。

第46回生物地球システム談話会のご案内をいたします。今回は、生地院生の平原友紀さんによる分子系統解析の解説です。奮ってご参加ください。

題目:植物の進化を探る~植物の採集から系統樹ができるまで~

講演者:平原友紀 さん(数理・環境システム専攻 D2)

講演概要:カヤツリグサ科は単子葉植物の中で、ラン科、イネ科についで3番目に大きな科です。日本には26属500種が存在しています。私はこの大きな科の系統を明らかにすることを目的として、葉緑体遺伝子の塩基配列を用いた分子系統解析を行なっています。
現在、分子系統解析は生物の種や属などの系統を明らかにする方法として一般的に利用されています。しかしながら、分子系統解析と聞くと“難しそう”だとか、“敷居の高い”などのイメージが存在するのも事実です。そこで、今回の発表では、分子系統解析について研究の流れに沿って説明し、植物採集から系統樹ができるまでの過程をわかりやすく紹介する予定です。具体的には、沖縄県西表島での植物採集から系統樹ができるまでをお話ししたいと思います。(1)植物の採集、(2)DNAの抽出から塩基配列の決定、(3)系統樹の作成の3つの過程に分けて説明する予定です。

日時:12月18日(月)16:40ー18:00
場所:22112教室(21号館1階)