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生物地球学部 生物地球学科でおこなわれている、様々な講義・野外実習・各研究室でのイベントを紹介しています。随時、記事がアップされますので楽しみにしてください。

第37回生地談話会のご案内をいたします.今回は年末特別企画として学内外のお二人の方にお話していただくことになりました.どうぞ奮ってご参加くださ い.

題目:花粉スペクトルから森林域と非森林域との区別は可能か?
講演者:守田益宗さん(自然植物園助教授)

講演概要: 花粉化石群から過去に存在した植生の復元をおこなう花粉分析では,植生と花粉群との関係を予め明らかにしておく必要があり,古くから様々な研究が行わ れてきました.ところで,最終氷期最盛期の北海道中~北部の植生については,ツンドラや Park land的な森林の未発達な植生が存在したか否かが,かねてより問題とな っています。はたして,北海道では,花粉化石群から非森林域であったかどうかを区別できるのか,また,そのような植生の拡がりを復元可能なのでしょうか? 植生と花粉群との関係を最新のトピックスとともに紹介します。  

話題:造山帯の地質:微化石層序学・放射年代学・古地磁気学  
講演者:鈴木寿志さん(地質調査グループGEO・TEC/大阪学院大講師)

講演概要:日本列島やアルプス山脈などの山々がどのようにしてできたのか? これは私たちにとってたいへん興味深い問題である。日本列島の山々は海洋プレートが大陸プレートの下へもぐり込む過程で形成された。海洋プレート上の堆積物がいつたまったのかは、放散虫などの微化石層序によって明らかにされた。付加後の弱変成作用の時期は、放射年代によって明らかにされた。どこからやってき たのかは、古地磁気学によって明らかにされた。  

日時:12月 22日(木)16:00-18:00  
場所:21号館1階会議室