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生物地球学部 生物地球学科でおこなわれている、様々な講義・野外実習・各研究室でのイベントを紹介しています。随時、記事がアップされますので楽しみにしてください。

第36回生地談話会のご案内をいたします.今回は自然科学研究所の西戸先生にお話していただきます.なお,11月が定例なのですが,学祭のため12月にずれております.

題目:見えないものをルミネッセンスで見る? - カソ-ドルミネッセンスの地球科学への応用 -
講演者:西戸裕嗣さん(自然科学研究所教授)

講演概要: 通常の光学的観察では見ることができない鉱物のいろいろな性質や特徴を、もう一つの光、ルミネッセンスを使って調べています。今回、カソ-ドルミネッセンス(CL)の地球科学への応用について紹介します。
CLは、電子線を物質に照射したときに生じる発光現象で、テレビのブラウン管など身近なところに広く利用されています。他の分析手段では困難な極微量の不純物元素の特定やその空間分布ならびに構造欠陥の検出などにCLの活用が図られてきました。地球科学関連物質へのCLの応用は、炭酸塩岩中にみられる膠結組織や累帯構造の解明、石英を用いた堆積岩の続成過程の研究、放射性鉱物によるジルコンや石英の放射線損傷の推定、また隕石の系統分類など多岐にわたっています。その具体例を最新のトピックスとともに紹介します。  

日時:12月 1日(木)16:40-18:00
場所:21号館1階会議室