植物学的な研究としては、県北西部の石灰岩地域(阿哲地域)に見られるまれな植物を調べています。
また、岡山県の植物相(フロラ)の特異性にも興味を持っています。
農学的な研究としては、人家や公園、街路樹などの植栽木の変遷といった、農学と植物学にまたがる領域に興味を持っています。
シロヤマブキの自生地でのハーヴァード大アーノルド樹木園との共同調査。
サクラやウメなどバラ科植物の殆どは花弁が5枚だが、シロヤマブキは4枚。
研究者になるまでの経緯を深堀り!
研究者になったきっかけは?
学生時代はバラ科のナシ亜連の系統分類学を研究していました。就職した研究所では当初は細胞工学を手掛け、その後はゲノム研究の端緒である分子連鎖マップを作製する研究に従事しました。さらに数年間研究企画部門に籍を置き、農業経済や畜産、耕種などの勉強もしました。そのあとやっと学生時代の研究と関連のある遺伝資源の研究業務につき、日本各地でバラ科の果樹近縁種の野生種を探索し、同時に集団遺伝学的な研究を行いました。
研究者ってどんな生活をしているの?
研究者のライフワークバランスって?
夜型なので、午前中はメールの返信や事務作業に追われ、午後は学生が登校すればその指導、そうでなければ自分の研究に取り込みます。夕方が活力のピークです。ただし、こういうライフスタイルは職務の時間や内容に自由度がある教員ならではのものなので、学生には薦められません。
研究室について
研究室はどんなところ?
週に1日は全員に集合してもらい、圃場の管理や標本の整理など研究室の運営に必要な作業を行います。その他の日は、自由に登校してもらい各自が自ら予定を立てて卒論の研究に取り組んでもらっています。ただしこれだけでは、自主的に取り組める学生とそうでない学生の差がついてしまうので、適当な間隔で経過発表を行い、最後の最終発表に向けては少しづつ進めるようにスケジュール管理をしています。
当ゼミを希望する学生へ
とにかく興味を持たないと研究をする気も起きないので、植物、農作物、農業など、私のゼミで取り組み可能な研究テーマに関係することに興味を持つこと、そのためにいろいろな所に出かけたり、身近にあるものでもよいから興味を持って気にすること、そして何よりも良い本をたくさん読むことをお勧めします。
八ヶ岳山麓のアオナシ自生個体の調査。農作物のニホンナシの重篤な病気に対する抵抗性遺伝子を持っていることが最近の遺伝子解析で判明した。
イタリア北東部にある世界遺産ドロミテにて。アルプスのバラ科植物の野外調査の途中で。

池谷 祐幸栽培植物学研究室
1983年3月 東京大学農学部林学科卒業
1988年3月 東北大学大学院理学研究科博士後期課程修了
1988年-2016年 農林水産省果樹試験場、同野菜茶業試験場、農研機構に在職
1996年3-12月 フランス国立農学研究所客員研究員(フランス政府給費留学生)
2006年10月から 国際生物科学連合栽培植物命名法委員会委員
2016年4月より現職


