恐竜時代に生きた新属新種の哺乳類化石を モンゴル・ゴビ砂漠で発見
モンゴル科学アカデミー古生物学研究所と岡山理科大学の合同発掘調査隊が、2019年8月にゴビ砂漠東部のバインシレより発掘した中生代哺乳類化石に関する論文が出版され、本学にて記者会見を行いました。筆頭著者である大越司さん(岡山理科大学大学院理工学研究科博士後期課程3年)、および恐竜学科の千葉謙太郎講師、實吉玄貴教授が報告者として会見へ参加しました。恐竜学科では、2015年より生物地球学科恐竜・古生物コースが行ってきたモンゴル・ゴビ砂漠での化石発掘調査を、今後も継続して実施する予定です。恐竜化石の発掘や研究のみならず、多様な動物化石も対象にしながら、新たな教育研究活動を展開していきます。なお、今回発表された哺乳類化石は、4月5日(土)より本学恐竜学博物館にてレプリカ展示を行います。
本発表を受け大越 司さんより以下のコメントを頂きました。
「コロナ禍の影響により、論文化に時間がかかりましたが、本標本の学術的な位置づけを明確にすることができました。本成果を出発点とし、今後は同じ場所や時代より産出する様々な小型脊椎動物化石の分類学的検討を進め、恐竜時代のゴビ砂漠に存在したであろう、恐竜を含む豊かな動物相の解明に貢献したい、と考えています」
論文のリンクは以下の通りです。
New Late Cretaceous zhelestid mammal from the Bayanshiree Formation, Mongolia