歯から明らかになった 「アマミノクロウサギ」と「ケナガネズミ」の食性 ――固有種の保全には多様な植生環境と生態系が不可欠――
岡山理科大学恐竜学科の林昭次准教授、同大学の卒業生である荒木さん、近藤さん、東京大学の久保麦野准教授を中心とする研究チームは、琉球列島の固有種であり日本の天然記念物でもある「アマミノクロウサギ」と「ケナガネズミ」の歯を分析し、両種が1年を通じどのような餌を食べているかを明らかにしました。アマミノクロウサギが年間を通じ似たような固さの植物を食べているのに対し、ケナガネズミは季節に応じて餌のタイプは異なっており、両種の保全を考える上で多様な植生環境と生態系が重要であることが示されました。
この研究成果は、2025年4月30日発行の日本哺乳類学会が発行する国際誌『Mammal Study』50巻2号(琉球列島の哺乳類研究特集号:久保准教授と林准教授が共同企画者として参画)、4月3日にオンライン版に掲載されました。
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