研究内容

地層から古環境を復元する

一日の生活イメージ

写真;モンゴルゴビ砂漠の上部白亜系の調査

 地層は様々な環境下で形成されます。この研究室では、地層の形成過程を復元することで、地層のできた場所(古環境)を復元します。主に堆積学と呼ばれる学問と、古生物学や地球化学、鉱物学、年代学等を併用した研究を行っています。また地層のことをより理解するため、現世河川環境下での、地層形成と環境との関わりについても研究を行っています。

主な研究(地層 / 地質学・堆積学・古生物学)
① モンゴル国ゴビ砂漠の上部白亜系(後期白亜紀)の堆積環境復元
② アフリカ大地溝帯(ケニア共和国)の上部中新統(後期中新世)の堆積環境復元
③ 岡山県北部の中部中新統(中期中新世)の堆積環境復元
④ その他(現世河川堆積物の堆積プロセスなど)


地層や化石から古生態を考える

体験学習イメージ

写真;盗掘恐竜化石の記載と堆積物の記載

 化石は過去に生息した生物の個体情報をたくさん含んでいます。一方で化石を産出する地層から、生物が生きていた古環境がわかります。この研究室では、この二つを考え合わせた化石タフォノミーを中心に、古生物学的観点からの古生態復元に取り組んでいます。また、化石を用いた博物館の展示物開発など、化石プレパレーション技術の開発も行います。

主な研究(化石 / 古生物学・古生態学)
① モンゴルゴビ砂漠産の恐竜化石、生痕化石、爬虫類化石(後期白亜紀)の記載、同定、生態系復元
② 岡山県北部奈義町より産出する各種軟体動物化石(中期中新世)の記載、生態系復元
③ 博物館に代表される社会教育機関における展示・教育の開発
④ その他(アフリカ大地溝帯から産出する各種脊椎動物化石の共同研究)