先史考古学 Prehistoric Archaeology


  日本考古学の目的と意義を学習し、歴史学に応用できる基礎学力を伸ばしていきます。
  高校の時に「日本史」を学習しなかった学生さんや歴史が不得意と感じる学生さんにも理解しやすいように工夫します。一方で、専門的内容に興味を持つや る気あふれる学生さんも積極的に学習を進められるようにします。講義に用いるテキストは、挿図 が豊富で平易かつ解説も詳しい図書を用います。それは、坪井清足先生著『卑弥呼の時代を復元する』です。さらにプリントにより、教科書の内容を補いながら 考古学・歴史学の具体的事例を学習します。受講する学生さんは是非御購入下さい。
 また、関係する諸説を概覧する過程において、「資(史)料批判」という歴史学・考 古学の基本的資料操作方法の重要性を学び、具体的な資料操作の事例について、提出されたレポートを素材として討議を実施します。その際、歴史学資料の科学 的 分析の重要性について理解を図り、歴史学が人文的分析のみならず、自然科学分析によっても研究が進展することを学習します。

tatetsuki

 レポート製作法

  1.  レポート製作法 → 田代編著 2001  『学生・院生のための研究ハンドブック』(大学教育出版)を参照して、データ(資料)の探し方、 図書館の利用法、データ(資料)の整理法、文章構成のあり方を学びます。この本はこのレポートのみならず、就職活動(および就職後)や卒論製作にも役立 つので、購入しておいた方が良いでしょう。お勧めの一冊です。また、レポートのコツを読むのもお勧 め!
  2.  レポートの目的を頭にたたき込む → シラバス1,2参照。友人に「どうやれば良い の?」と質問して、やり方だけをなぞってレポートを出すような行為は、レポート製作スキルを高める訓練にならない。失敗しながら自分なりにまとめる方法を 体で覚えることをお勧めします。
  3.  やりたい課題を選択 → シラバス2(レポート製作法),3(考古学年表),4 (先史考古学 と論争)参照。「これおもしろそうじゃん」というような内容を見つけるとgood!その興味が一生思い出に残る学問的出会いを招くことになるか も・・・・また、就職活動の時に「大学で何を勉強しましたか?」という質問に答えられる、印象深い学習経験になる可能性もあります。何たってやりたい課題 でレポートが作れるのですから。
  4.  図書を探す → 1.を参照して理大図書館や岡大図書館で図書を検索し、探し出して熟読します。ここで、粘るか粘らないかで、後の様子が変 わってきます。つまり、調べてみて「違うな」「イマイチだな」「面白いけど参考文献が無いな」、等という場合には別の図書を読み直した方が良いでしょう。 学生さんの中には、このように「じっくり思考する」のが不得意で、とりあえず入手した図書だけでどうにかレポートを書き上げようとする人も居ますが、これ はあまりお勧めできる姿勢ではありません。「課題を見つける」ということも人生において重要な課題なのです。このようなレポートでの思考は、「どんな職業 に就職するか」「どんな仕事に興味が持てるか」追求する事と、全く同じなのです。理大生は岡大図書館の書籍は閲覧でき ても借用できないのことも注意が必要です。所定の料金を払えば、図書の一部はコピーが可能であるが、試験期間や閉館間際にはコピー機が混むので注意すして 下さい。自 分が閲覧を最も希望した図書が探し出せない場合は、第2、第3希望の図書を探し出す努力をすること。つまり図書が発見できなかったら、レポートのテーマは 変更しなくてはならない。なお、HPや、引用文献・参考文献のリストが添付されていない図書を用いて取材することは、『先史考古学』の場合許可していない ので注意!
  5.  関連した図書を探し出すこと → 「芋づる式資料探索法」: 推薦図書の引用文献や参考文献を探しだし、関連した図書(対立意見、賛成意 見、中 立的意見)を探し出しまとめること。読んだ資料は要約をメモすること。この場合カードを用いると良い(1.参照)。レポートをエキサイティングな内容にす るには、論争が闘わされている考古資料について取材することがおすすめ。古い図書は、コピーの取り寄せが可能な場合があるので、「著者・出版年次・論文 名・図書名・出版社名」をできるだけ調べて、理大図書館に問い合わせること。
  6. メモ・カードを寄せ集め、講義中に配布した『先史考古学企画書』を製作する。 
  7. 『先史考古学レポート企画書』を講義時間中に提出。この際に、手を抜いたものを提出すると、先生からのコメントも中途半端なものしか記述され ない。具 体的企画が書かれていればコメントも具体的であるので、本番のレポート製作が助かる。
  8. レポート製作開始 → 企画書と先生のコメントを参考に、取材を深め、図書・資料をさら に集める。
  9. 章立てを考える → 自分が思いついた順序ではなく、他者が理解しやすい順序で章を構成すること。
  10. 必ず下書きをする → 下書きは手でルーズリーフに書くとまとめやすい。
  11. 清書をする → 清書はコンピュータ・ワープロで実施すると12段階でやり直しするのに便利
  12. 最終的な締め切りの10日前までには『先史考古学レポート採点表』を参考に自己 採点や他人(講義を受講している友人)に採点してもらい、自分のレポートの問題点をチェックし、本項の9に立ち返ってやり直しを行う。納得するだけ9- 10の作業を実施したら、以前採点してくれた人に採点し直してもらい、レポートを終了する。
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