MENU

研究開発技術

当研究室では、防災に関する災害予測、リスク評価、避難基準等をAIや機械学習などを用いて提案しています。防災DX技術と呼んでもよいかもしれません。

建設コンサルタント業務では、観測データ、LP等測量データ、点検結果、災害履歴、雨量などの蓄積データを膨大に処理する機会がたくさんあります。それらのデータをより効率的・効果的に整理し、かつ付加価値をつけて発注者に提供できれば、大きな知識として役立てることができるでしょう。

AIを用いた土石流リスク評価図

過去に発生した土石流災害をAIで分析し、どのような地形が土石流のリスクが高いのかを評価します。
ハザードマップや防災対策実施の意思決定に活用できます。

AIを用いた土石流リスク評価図

ドローンによる被災地の測量

ドローンによる空撮映像から3次元地形モデルを構築し、速やかに地形測量を実施する技術を開発しました。
二次災害の危険性をなくし、迅速かつ高精度な測量を実現します。

ドローンによる被災地の測量

地形解析図に基づいたリスク評価

三次元点群データから斜面の勾配と凹凸を算定し、それらの情報を重ね合わせることによって、崩壊・落石などのリスク評価手法を開発しました。
複数の学会で、本手法を取り入れた、あるいは改良された技術が紹介されています。
現地調査の安全性と効率性を追求します。

地形解析図に基づいたリスク評価

メタバースを用いた3次元ハザードマップ

想定されている土砂災害の規模、特にどのくらいの土砂が流れてくるのかをメタバースを用いて表現しました。
VRヘッドセットを用いて仮想空間を歩くことも可能です。

メタバースを用いた3次元ハザードマップ

土砂災害警戒情報発表基準検討

大雨警報や土砂災害警戒情報の発表基準の検討しました。
過去10年間の降雨と土砂災害データを用いて、気象庁の土砂災害警戒情報の設定に用いるAIで分析しています。
豪雨時における地域ごとの避難のタイミングを提案しました。

土砂災害警戒情報発表基準検討

水文観測による工事影響評価

降雨量と水文観測データのみから工事前と工事後の違いを客観的に評価する方法です。
簡易でかつ定量的に評価できる方法として100箇所以上で検討し、表彰された実績があります。

水文観測

ドローン動画によるリスク評価

ドローンによる被災地や落石崩壊斜面の調査も行っています。
斜面上空から撮影することにより、3次元測量も行うことができます。
河川内の水深の測量にもチャレンジしています。

ドローン動画

自主避難用
警戒避難システム
『ひなん獅子』

自主避難のタイミングを知らせる雨量計システムを制作しました。自主避難に結びつけるため、避難指示ではなく「ひなん獅子」と命名。ひなん獅子が避難行動を後押ししてくれます。
企業のBCP、工場・高齢者施設などの防災マニュアル、自治会の避難情報等で活用しています。

自主避難用警戒避難システム『ひなん獅子』

概 要

  • 雨量計本体とひなん獅子のみの、きわめて小規模な雨量計システムです。
  • ひなん獅子に雨量計と家庭用100Vの電源をつなぐだけで、システムが稼働します。
  • 豪雨、落雷による停電が発生しても内部バッテリーにより、24時間程度の観測監視を継続します。
  • 屋外に設置し屋内から確認できるよう視認性の高いランプを使用しています。
  • データ通信機能はありません。
  • 降雨量を10分ごとに観測。観測値と基準値と比較し基準超過をランプ点灯で知らせます。
  • 黄色と赤色のランプの点灯、点滅の基準は地域に応じた基準値を設定することができます。
  • 雨量計は、転倒ますからパルスが発信される市販の雨量計を用います。
  • IP65クラス保護能力(防塵及び直接噴流水保護)を備え野外設置を想定しています。
  • 外形寸法は、250(横)×400(縦)×160(奥行き)です(単位はmm)。
ひなん獅子
ひなん獅子
土石竜
土石竜
TOPへ戻る