生物地球学部 生物地球学科
昆虫生理生態学研究室
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ゼミの出来事 バックナンバー(2019年度秋学期)




卒業式
今年の卒業式は、コロナウイルスのため中止となってしまいました。4年間大学で過ごしてきた学生にとって残念な決定ですが、大学で得た知識、経験をこれからの生活で生かしてください。ゼミ生の皆さん、1年間お疲れ様でした。

温度計を設置
 3月12日、香川県丸亀市の手島で温度計の設置をしました。カブトムシの発生場所の環境を調べることが目的です。地面を少し掘っただけでも幼虫が出てくるので、幼虫を傷つけないように温度計を埋めるのが一苦労でした。次年度の卒業研究につなげることができればと期待しています。温度計設置後は、島内にある八十八ヶ所の石仏のいくつかを案内してもらいました。海岸でのんびりとすることもできました。
 

 


ナナホシキンカメムシ
 ゼミで飼育している昆虫の入れ替わりが進行しています。これまで、かなりのスペースを占めていたナナフシがいなくなり、一方で新しく加わった昆虫もいます。その中のひとつに、ナナホシキンカメムシがあります。日本のキンカメムシの中でも特にきれいな種類のひとつです。うまく飼育することができればイベント等で活躍してくれそうですが、標本として目を楽しませてくれることになるかもしれません。
 


卒業研究発表会
 2月14日に卒業研究発表会が開催されました。昨年とは違う会場での実施で、スケジュールも当初の予定から変更がありましたが、無事に発表会を終えることができました。時間が短く少し窮屈な状況で卒業研究の内容を説明し、質問に対応することになりましたが、研究成果をしっかり伝えることができたでしょうか
 

 

 

 


野外調査法実習I
 12月14日に、今年度2回目の野外調査法実習Iを実施しました。今年度から実習の実施方法が変更となったため、10月とは異なるグループの1年生に対しての実習となります。場所も10月と同じですが、時期が時期であり飛び回っている昆虫はほとんどありません。そこで、朽ち木や枯れた竹を採取し、実験室で解体して中にいる昆虫を探しました。宝探しのような実習で何も出てこなかったらどうしようかという懸念もあったのですが、クワガタムシの幼虫をはじめとして様々な昆虫が見つかりました。→その様子はこちら
 


卒業研究中間発表
 11月30日に卒業研究の中間発表会が開かれました。今年は、8人のゼミ生が7題の発表をしました。生物系の先生方からの厳しい質問が浴びせられ、時にはとんでもないコメントが飛んでくることもあります。それらに対してしっかり答えなければなりません。さまざまな意見をもらいそれに向き合うことで、自分の研究への理解が深まり、本番の発表会がより良いものになるはずです。
    


「花と昆虫の楽園キャンペーン」in手島
 11月23日、手島での「花と昆虫の楽園キャンペーン」にゼミ生、卒業生、教員で参加しました。8月にも楽しく参加したイベントです。大学祭と日程が重なってしまったことで日帰りでの参加となりましたが、花の植栽やバーベキューを楽しんだほか、昆虫採集を行いクワガタムシやカブトムシの幼虫なども見つけました。また、次年度以降の学生実習予定地として、宿泊施設等を見学するなど、収穫の多い一日でした。
 

 


野外調査法実習II(旭川かいぼり調査)
 11月3日、竹枝での旭川かいぼり調査が実施されました。生物地球学科の講義科目「野外調査法実習II」で昆虫の実習を選択している2年生たちも参加し、水生昆虫の採集に励みました。4つの班に分かれ、別々の地点での水生昆虫をとにかく採集しました。石の裏や砂の中にいる小さな昆虫も見つけ出さなくてはなりません。ゼミ生もそれぞれの班に分かれて後輩の指導をしました。採集が終わり、昼食にイノシシ汁を食べた後は、専門家による見つかった生物の説明を聞き、大学に戻りました。再封した昆虫は後日大学で図鑑を見て調べます。せっかく採集を頑張っても、同定作業まできっちりやらなければ意味がありません。これからが本番といえるかもしれません。→その様子はこちら
 


用水路の生き物調査&芋掘り
 10月20日、稲刈り体験に続いて岡山市北区の母谷で開催された用水路の生き物調査と芋掘りイベントに、今回もゼミ生と生地研メンバーが参加しました。今回は、子供たちといっしょに魚やカニといった用水路の生き物を採集し、展示、解説をした後にサツマイモと落花生を収穫し、最後に芋ご飯と豚汁をいただきました。大勢の子供たちといっしょに楽しく秋の自然を満喫しました。
 


キベリヘリカメムシ成虫
 キベリヘリカメムシというあまり亀のような形をしていないカメムシについても、現在卒業研究が進行しています。カメムシの多くは成虫で冬を越しますが、このキベリヘリカメムシは卵で越冬します。卵が発生して幼虫になるのか、それとも発生を止めて春になってから幼虫になるのか、それを調節する環境要因について飼育実験を昨年から行っています。幼虫の飼育に苦労した時期もありましたが、最近は順調に幼虫が育ち、成虫も羽化しています。ここからのラストスパートで、卒業研究の価値がぐっと上がりそうな予感でいっぱいです。
 


アカスジカメムシ幼虫
 オオキンカメムシと並行して実験が進んでいるのがアカスジカメムシで、赤と黒の縞模様が特徴的な昆虫です。こちらもオオキンカメムシ同様、幼虫の成長に与える餌の効果について調べており、幼虫がすくすく育っています。
 


オオキンカメムシ
 今年はカメムシを卒業研究のテーマとする学生が2人もいます。そのうちの一人が研究対象としているカメムシのひとつが、オオキンカメムシです。長距離移動をして温暖な地域で集団越冬をすることで知られる昆虫です。春の時点では成虫の飛翔について調べる予定でしたが、現在は幼虫の成長に与える餌の効果について調べています。これまで飼育例があまり知られていませんが、順調に育ち成虫が羽化しています。
 


野外調査法実習I
 10月12日、1年生対象の野外調査法実習Iを実施しました。台風が近づいている中、実施できるかどうかの判断を迫られることとなったのですが、例年のルートを大幅に短縮してほぼ大学内での昆虫調査となりました。雨は降らなかったのですが、風が強く飛んでいる虫がほとんどいない状況でしたが、1年生が熱心に採集をした結果、予想以上に色々な種類の昆虫をみつけることができました。昆虫採集を楽しみにしていた学生には残念なこととなってしまいましたが、フィールドワークではこのようなことも起きえます。→その様子はこちら
 


稲刈り体験
 9月28日、岡山市北区の母谷で開催された稲刈り体験に、ゼミ生と生地研メンバーが参加しました。鎌を使った手刈りとコンバインによる稲刈りを、子供と一緒に大学生も体験しました。また、田んぼ周辺の生きものを採集、展示して子供たちに説明するなど、楽しいイベントとなりました。
 

 


オープンキャンパス第3回
 9月22日に今年度最後のオープンキャンパスが開催されました。いつものように標本や生き虫の展示が中心ですが、卒業研究が本格的に始まっているゼミ生もいますので、興味を持ってくれる見学者には具体的な研究についての説明もしました。
 

 


日本動物学会第90回大会(大阪市立大学)
 9月12〜14日に日本動物学会第90回大会が開催され、2人のゼミ生がセミとナナフシに関する研究成果を発表しました。初めての学会発表とは思えない堂々とした内容でした。
 

 

 


昆虫調査隊発表会
 9月7日、おもちゃ王国での昆虫調査隊の最終回、これまでの調査結果の発表会が開催されました。お兄さん、お姉さんも加わって最終確認を行った後に、順番に発表していきました。みんな堂々としていて上手な発表でした。また、お兄さんたちによる昆虫食に関する教室もあり、隊員たちも興味津々といった感じでした。→その様子はこちら
 


動物学実習(標本作製など)
 9月4日、吉備中央町で採集した昆虫の標本作製実習を行いました。チョウ、トンボ、バッタ、アリなどについて、正しい標本の作り方を教えてもらいました。2015年に始まった吉備中央町での実習も今年で5回目となります。今回も岡山県環境保全事業団の池田綱介先生に外部講師として指導してもらいました。とても優しく丁寧な指導をありがとうございました。心より感謝いたします。→その様子はこちら
 


動物学実習(北海道)
 吉備中央町での実習に続き、北海道でも動物学実習の野外実習を行いました。今年は実習参加者が昨年より大幅に減ったことなどもあり、実習地を変更して砂川市で実施しました。加えて、超大型の台風が直撃する可能性もありフェリーが出ないのでは、といった不安もあったのですが、何とか台風が通り抜けてくれたおかげで予定通りの日程で実習を行うことができました。昨年までの実習とは異なる昆虫が採集できているか、岡山に戻ってからの同定作業が楽しみです。昨年参加した4年生のゼミ生も、後輩の指導に大活躍でした。→その様子はこちら
 


動物学実習(吉備中央町)
 3年次生対象の実習科目「動物学実習」の一つ、吉備中央町での野外実習を行いました。まず8月7日に大学で実習内容の説明やトラップ設置の練習などを行いました。その上で8月12〜13日にかけて本格的なフィールドでの採集、調査を行いました。暑い時期の実習であり例年以上に熱中症対策に力を入れながらの作業となりましたが、無事に実習を終えることができました。毎年同じ時期に同じ場所で実習をしていますが、今年は新たな種を記録することができるでしょうか?夏休みの終わりにもう一度集まり、標本作りを練習する予定です。→その様子はこちら
 


花と昆虫の楽園キャンペーン
 8月10日、手島での「花と昆虫の楽園キャンペーンPART7」にゼミ生、卒業生、教員で参加しました。海上タクシーで快適に移動、予想より大きな島であることに驚き、様々な生物を見ることができるのではとの期待が膨らみました。当日の予定についての説明を聞き、花の苗の植栽、バーベキューと流しうどんを楽しんだ後に子供たちと昆虫採集に出かけました。地元の方に案内してもらい、昼間でも沢山のカブトムシやクワガタムシが集まる木を見てまわりました。大喜びで昆虫採集する子供たちと、その横で夢中で虫を探す大人たち、都会では味わうことができない楽しさがあふれていました。日帰りでの参加でしたが、素晴らしい自然を満喫することができました。
 

 

 


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