生物地球学部 生物地球学科
昆虫生理生態学研究室
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ゼミの出来事 バックナンバー(2015年度春学期)



動物学実習(岡山:その3)
 動物学実習の本番、国立吉備青少年自然の家での野外調査を実施しました。実習場所となる河川敷で捕虫網を使った採集から始まり、ピットフォールトラップ、衝突板トラップ、ライトトラップの設置、夜にはライトトラップ(カーテン法)など、初日から充実した内容でした。翌日は午前中にトラップを回収し、その後大学に戻ってトンボ、バッタ、アリ、チョウなど種類に応じた標本作成法と種の同定の仕方を教わりました。→その様子はこちら
 


動物学実習(北海道)
 岡山での動物学実習に続き、北海道での動物学実習を8月後半に実施しました。例年と同様、オホーツク地域の昆虫相が主な目的となります。猛暑だった岡山を考えると信じられない、最高気温が20℃にも届かない寒い日が続きましたが、実習そのものは順調に進みました。→その様子はこちら
 


青いアカトンボ
 昆虫調査隊の第2回調査が8月に実施されました。前回参加できなかった隊員も今回参加し、大学生のお兄さんたちと興味のある対象について調査をしました。今回の調査では、隊員の一人が青いアカトンボとして知られるナニワトンボを発見しました。環境省と岡山県のレッドデータブックの両方に記載されている珍しいトンボで、近畿地方と瀬戸内地方の限られた場所にのみ分布します。おもちゃ王国の湿性植物園では初めての記録です。ハッチョウトンボ、ベニイトトンボに続き、珍しいトンボがまた一種増えました。→その様子はこちら
 


動物学実習(岡山:その2)
 動物学実習の本番、国立吉備青少年自然の家での野外調査を実施しました。実習場所となる河川敷で捕虫網を使った採集から始まり、ピットフォールトラップ、衝突板トラップ、ライトトラップの設置、夜にはライトトラップ(カーテン法)など、初日から充実した内容でした。翌日は午前中にトラップを回収し、その後大学に戻ってトンボ、バッタ、アリ、チョウなど種類に応じた標本作成法と種の同定の仕方を教わりました。→その様子はこちら
 


動物学実習(岡山:その1)
 3年次生対象「動物学実習」の昆虫関係の野外調査が始まりました。第1弾として、岡山県吉備中央町にある国立吉備青少年自然の家で、昆虫の採集法、標本作成法などに関する実習を行いました。今回は岡山県環境保全事業団から外部講師の先生に来ていただき、環境調査の現場で実施している様々な採集方法について、丁寧に教えてもらいます。まず第1回目として、大学で実習全体の説明を受けた後、3つの班に分かれて実習で使うトラップを自作しました。
 


オープンキャンパス(第2回)
 8月1-2日に第2回オープンキャンパスが開催されました。猛暑の中でしたが、大勢の見学者が来てくれました。第1回より標本などの展示物が充実したのに加え、ゼミ生による説明や体験談なども公表でした。
 


セミの抜け殻調査
 今年度は久しぶりに卒業研究でセミの調査を実施しています。岡山市内の複数箇所で抜け殻調査を行うことで、場所による温度環境の違い、特にヒートアイランド現象がどのようにセミの出現時期に影響を与えるのかを調べる予定です。短期集中型の調査です。予想外のハプニングによる中断が起きないことを祈りながらの研究となりそうです。
 


おもちゃ王国
 おもちゃ王国での「昆虫調査隊」が今年も結成されました。第一回目の調査が大学の代講日と重なったので、今回は4年生と院生で隊員のサポートをすることになりました。最初の回は例年、湿性植物園に多数生息しているハッチョウトンボの調査です。どのような場所にオス、メス、未成熟個体がそれぞれどれくらいいるのかを調べました。→その様子はこちら
 


オープンキャンパス
 6月14日に今年度第一回オープンキャンパスが開催されました。生地では、今回も恐竜コースが圧倒的な人気でしたが、生物学実験室にも動物・植物に興味を持つ大勢の見学者が訪れました。今年は虫好きのゼミ生が多いので、展示している昆虫や標本について詳しい説明をすることができました。8月の第二回には、さらに大勢の見学者が来てくれることが予想されるので、それまでに生き虫と標本の両方を充実させる予定です。
 


自然教室
 今年も附属中学生対象の自然教室が開催され、子供たちの引率にゼミ生が活躍しました。虫に詳しい大学生に色々と教えてもらいながら、生徒たちも楽しく昆虫採集をしていました。教室に帰ってきてからも、標本や生きたカブトムシ、クワガタムシを観察するなど充実した内容でした。
 


トゲナナフシ
 昨年秋に採集したトゲナナフシの卵が孵化し始めました。採集地によって卵期間がかなり異なり、まだ全く幼虫が出てこない場所や条件がたくさんあります。ナナフシでは結構多いメスだけで増える昆虫ですが、地理的な変異がありそうなので今後本格的に実験をしても面白そうです。ただ、卵期間が長すぎると卒業研究に使えない可能性もあるので少し微妙かもしれません。
 


アリの歩行活動リズム
 今年は女王アリの歩行活動リズムを調べる実験を卒業研究でやっています。梅雨に入ると岡山ではトビイロケアリの女王が飛び始めるので、それを採集して赤外線センサーを使った装置で日周活動を測定します。まずは交尾をしていない女王を巣から掘り出して、どのような活動パターンを示すかについて測定を開始しています。
 


ヤマトビイロトビケラ
 今年度の卒業研究テーマのひとつである、ヤマトビイロトビケラの飼育実験が始まっています。過去にも何度か挑戦したのですが、今まで一度としてまともに育てることができませんでした。今回は生息地での摂食行動も観察しながら色々と試行錯誤を繰り返しています。今後が楽しみです。
 


アマミナナフシ
 アマミナナフシの生活史を明らかにするための飼育実験が順調に進んでいます。と思っていたのですが、気がつくと成虫がバタバタといなくなり新たに卵を実験に使えなくなってしまいました。分布の北限が鹿児島県なので、気軽に採集に行くわけにもいかず、実験室で孵化した幼虫をボチボチ育てています。
 


カスミサンショウウオ調査
 野外での生物の研究は通常暖かくなってからが本番ですが、早春から調査を始めなければならないものもあります。研究対象のひとつ、カスミサンショウウオはまだ寒い時期に産卵が始まります。3月初めに岡山市内でカスミサンショウウオの産卵状況の調査を行い、無事卵を見つけることができました。
 


コオニヤンマ採集
 卒業研究発表会も終わり、新年度に向けての準備が進んでいます。室内実験のプレゼミに加えて野外調査の練習も兼ねた水生昆虫の採集を行いました。目標とするのはコオニヤンマ。平べったい形が特徴的な、大きなサナエトンボの幼虫です。トンボは幼虫で何年も水中生活を送るものが多く、その生態がはっきりしていないものがたくさんあります。岡山の河川で比較的採集が容易なコオニヤンマはどのようにして冬を過ごしているのかを調べる予定です。
 


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