生物地球学部 生物地球学科
昆虫生理生態学研究室
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ゼミの出来事 バックナンバー(2013年度前期)



オープンキャンパス Part 2
 8月3、4日に第2回目のオープンキャンパスが開催され、たくさんの見学者が来てくれました。動物・昆虫学コースと植物・園芸学コースの会場である生物学実験室が大勢の人であふれかえったため、順番を変更してまず研究室見学をしてもらうことも何度かありました。今年は自分の卒業研究を説明できるスタッフが少なかったのですが、大きな問題もなく終えることができました。
 


ミヤマアカネ
 今一つはっきりしなかった梅雨も明け、暑い日が続いています。アカトンボの仲間が羽化する季節になり、今年はターゲットをミヤマアカネに設定して研究を始めています。成虫が産んだ卵を集め、実験条件下での孵化を記録することにより、卵発生に必要な環境条件を明らかにします。ミヤマアカネは翅の模様に特徴がある美しいトンボですが、大学近くでは他のアカネ属のアカトンボと同様にほとんど見つかりません。残念ですが、調査地は岡山以外の地域が中心になってしまいます。
 


おもちゃ王国昆虫調査隊
 今年もおもちゃ王国で子供たちといっしょに湿地の生き物を調査しています。7〜9月にかけて月に一度のペースで小学生が調査を行い、大学生のお兄さんお姉さんと相談しながら、最後に発表会を行います。第一回目の調査は今たくさんの成虫が羽化しているハッチョウトンボでした。今回は生地研スタッフが大勢お手伝いに駆けつけてくれました。お兄さんお姉さんチームも結成され、それぞれのチームが工夫した調査を行いました。9月の結果発表が楽しみです。→その様子はこちら
 


キマダラカメムシ
 今年は附属高校の課題研究に協力し、2年生4名と一緒にカメムシを追いかけています。研究対象はキマダラカメムシ。江戸時代に長崎で見つかり、最近分布を拡大している昆虫です。岡山でもかなり前から見つかっていますが、大学構内では滅多に見つからない希少種です。今回は、学外でカメムシ探しをし、たくさんの個体を見つけることに成功しました。今後、調査場所を設定し、夏以降本格的に調べていく予定です。
 


ライトトラップ&水生昆虫採集
 新見市の大佐山オートキャンプ場で、研究材料のアリと水生昆虫採集をしました。天気が思わしくなく夜間のライトトラップとアリの女王探しは不調に終わりました。次の日の水生昆虫採集も予想外にうまく行かず、ターゲットは見つからずじまいでした。仕方なく(?)名産の千屋牛を食べて岡山に帰りました。
 


オープンキャンパス Part 1
 今年度のオープンキャンパス第1回目がありました。今年は恐竜・古生物学コースが誕生し、大人気でした。そのおかげで例年より少しだけ落ち着いて自分たちの展示を説明することができました。今回は時期も早く生き虫が少なかったのですが、夏以降には大物もデビューする予定です(恐竜にはかないませんが)。
 


シュレーゲルアオガエル
 カスミサンショウウオの実験が順調なので、図に乗って(?)今年はカエルの飼育実験も始めています。何人もの方が協力を申し出てくれ、卵塊の採集は順調すぎるほどでしたが、飼育に関しては手さぐり状態のまま実験が始まっています。オタマジャクシたちがうまく育ってくれるといいのですが…。
 


サンショウウオ調査 その2
 春に引き続いてのカスミサンショウウオ調査を実施しました。本番は秋以降ですが、予備調査として生息場所の確認作業をしました。これまで確認されていなかった場所でも幼生を見つけることができ、今後が楽しみです。
 



自然教室
 附属中学校1年生対象の自然教室が今年も開かれました。例年、昆虫についての講座の後はみんなで網を持って昆虫採集に出かけるのですが、今年は雨に見舞われてしまい室内での観察になってしまいました。そこで活躍したのが、研究室で飼育しているクワガタムシやナナフシと、ゼミ生が作った標本類。虫たちにはちょっとかわいそうでしたが、中学生の相手を引き受けてもらいました。また、昨年好評だった虫の佃煮も好評であっという間になくなりました。とはいえ、来年はまた晴れてもらいたいものです。
 


ムラサキトビケラ
 ムラサキトビケラの幼虫が育っています。落ち葉をつなぎ合わせて作った巣に入って水の中を歩き回るミノムシのような大型水生昆虫で、成虫になると光沢のあるきれいな紫色の翅を持ちます。水生昆虫は陸生昆虫とは全く違う生活史を持つものが多いのですが、飼育が困難なために実験的な研究が簡単ではありません。このまま大きくなり蛹〜成虫となってくれれば、本格的な卒業研究の材料にも使えるのではないかと期待しています。
 


水生生物調査(白賀渓谷)
 5月3〜4日に鏡野町の白賀渓谷で、武山ゼミ、岡山野生生物調査会、関西高校、岡山理大附属高校のメンバーと合同の水生生物の調査を実施しました。4年生にとっては初めての本格的な水生昆虫調査になります。まずはトビケラ、カワゲラ、カゲロウといった基本的な種類を分けていくところから始まり、やがて研究室で図鑑を見ながら高度な同定作業に進んでいきます。5月にしては寒く、震えながらの作業となりました。夜は温泉、ライトトラップの後に近くのキャンプ場のログハウスに宿泊し、次の日も続けて調査を実施しました。→その様子はこちら
 


サンショウウオ調査
 昨年始めたカスミサンショウウオの実験が順調だったので、今年はさらに本格的に研究を進めています。メインとなる内容は幼生の成長なので、野外で卵塊を採集する必要があるのですが、この春は暖かかったり寒かったりと訳のわからない天候が多く、苦戦続きです。この日も冷たい雨の中での調査となりました。でも、これで実験が始まるので風邪など引いていられません。
 


キベリヘリカメムシ
 


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