生物地球学部 生物地球学科
昆虫生理生態学研究室
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ゼミの出来事 バックナンバー(2010年度後期)



プレゼミ
 卒業式も終わってゼミも春休みに入っていますが、新年度が始まるまでプレゼミは継続して実施されています。標本作成の練習や先輩から託されたオオシロカゲロウの孵化のチェックに加えて、自分達で採集したコオニヤンマのヤゴの飼育も行っています。幼虫は餌の確保などが大変ですが、今のところ飼育も順調です。

 

 
卒業式
 3月20日、今年も卒業式が盛大に開かれ、ゼミ生も何とか無事に全員卒業することができました。色々なことがあった大学生活を今後の人生に生かしてほしいものです。

 

 
エコ・ワールド・カフェ2011
 3月13日、エコ・ワールド・カフェ2011が岡山理科大学で開催されました。環境に関わる各種団体による多彩なプログラムの合間を縫って、昼休みにミニ講座中学高校環境研究会による「野外フィールド調査の楽しみ part2」が開かれ、理科大の院生及び学生が発表しました。4年生の河田君も「身近でできる水生昆虫採集と飼育」と題した発表を行いました。当初対象とした中高生はほとんどいませんでしたが、中高生の心を持つ大勢の大人が熱心に見学してくれました。

 

 
ヤゴ採集
 新年度に向けてのプレゼミが始まっています。飼育実験の練習用として材料のコオニヤンマを採集しました。まだまだ水も冷たい時期なので、十分な装備をして出かけました。無事、プレゼミ用としては十分な個体数を確保することができました。

 

 
卒業研究発表会
 2月12日、今年度の卒業研究発表会が盛大に開催されました。一年間の成果を何とか発表することができて一安心といったところでしょうか。しかし、卒業論文自体はこれから書き始めるのに近い人もちらほら。何とか卒業式に間に合うのでしょうか?

 

 
ハッチョウトンボ調査
 ハッチョウトンボ幼虫の越冬生態を調べるために、おもちゃ王国の湿性植物園で調査を行いました。不運にも前日から急に寒くなり、小雨もぱらつく天候となってしまいましたが、お手伝いで来てくれた有志の3年生とともに十分な防寒装備を着用して作業をしました。トンボは色々な幼虫齢で越冬するので、それを調べることによって生活史のかなりの部分を明らかにすることができます。我慢して採集したかいがあって、十分な結果を得ることができました。

 

 
修士1年生中間発表会
 12月4日に修士1年生による中間発表会が開かれました。生物地球システム専攻の先生方や学生・院生など大勢の参加者に、4月からの研究の進行状況を報告しました。まとめ方についての問題点や今後の課題など厳しい指摘もありました。見学した後輩にとってもいい刺激になったはずです。

 

 
卒業研究中間発表会(生物系)
 11月27日に生物系ゼミ合同の卒業研究中間発表会が開かれました。今年は就職活動等が大変で、なかなか卒業研究が進んでいない4年生が多くいましたが、何とかスライドを作り発表にこぎつけることができました。同級生や他ゼミの先輩、先生方からもらったアドバイスや厳しい指摘を受け、2月の発表会本番までに卒論をまとめていくことになります。もっとも、それ以前にやらなければいけない実験がまだまだたくさんある人もいそうですが…。

 

 
水生昆虫調査(新庄)
 11月23日に新庄村で水生昆虫の調査を行いました。おそらくゼミ総出で出かける水生昆虫調査はこれが今年最後となるので、気温が低く小雨が時折降る悪条件でしたが気合を入れて採集に励みました。今回はカワゲラの仲間を主なターゲットとしていたのですが、なかなか思うようにはいかず、見つかるのはヘビトンボばかりという結果に終わりました。水の冷たさがこたえる1日でした。→その様子はこちら

 

 
水生昆虫調査(大佐)
 11月17日から18日にかけて新見市の大佐山などで水生昆虫の調査と採集を行いました。4月に実施した調査に続いて2度目でしたので、前回より手際よく作業を進めることができました。夜はみんなで楽しく鍋を作っていただきました。卒業研究はそろそろ追い込みの時期になっていますが、材料の水生昆虫も十分な数を採集することができました。→その様子はこちら

 

 
矢淵川生きもの調査&たけえだ博物館
 11月7日、岡山市竹枝地区の「竹枝を思う会」主催による生き物調査が、旭川支流の矢淵川で開かれました。岡山理科大学も協力しており、去年までの旭川かいぼり調査に続くイベントです。地元の市民や小学生と一緒に矢淵川の生物を調べるのに加え、理大関係者を含む専門家は矢淵川の砂防ダムや沈砂池の生物を調査しました。ゼミのメンバーもチームに分かれて、それぞれの調査地で水生昆虫を中心とした採集を行いました。特にダムとそこに流れ込む流れでは、予想をはるかに上回る多様な水生昆虫を見つけることができ、特に携巣性のトビケラ類が数多く採集されました。
 午後からは、小学校の体育館で「たけえだ博物館」が開設され、採集した生き物の展示と説明が行なわれました。また、竹枝でのこれまでのさまざまな取り組みが紹介されました。今年の卒論のテーマのひとつであるホタルについては、飼育で得られた結果や過去の調査内容などを紹介しました。→その様子はこちら

 

 
大野川・宇甘川調査

 10月30日に、旭川の支流である大野川と宇甘川で開催された、生き物調査に参加しました。昨年度に続いての調査であり、多様な水生昆虫を見つけることができました。中でもゲンジボタルの幼虫が宇甘川において数多く生息していることがわかりました。台風の接近状況によっては延期になる可能性もありましたが、たくさんの成果が得られました。
 


おもちゃ王国調査 第3回目
 10月2日、今年最後のおもちゃ王国生物調査を実施しました。今回はトンボの幼虫(ヤゴ)を調べることにしました。pHや溶存酸素量などを調べ、水深の異なる場所にどのような種類のヤゴがどのような成長段階で生息しているのかを観察しました。得られたデータは来年度以降の調査の資料となります。→その様子はこちら

 

 
アリ採集第2弾
 研究材料のアリ女王を採集する時期が始まっています。一度に多数の女王を採集するため灯火に集まってくる種を狙うことになりますが、この時期のターゲットはテラニシシリアゲアリです。梅雨時に大量に飛来するトビイロケアリほど目立ちはしませんが、根気強く採集を続けていると、かなりの数を集めることができます。採集と並行して、実験用のケース作りも進んでいます。プラスチックケースに石膏を流し込んだ飼育容器が研究室の中にに並んでいます。

 

 
オープンキャンパスPart3
 9月26日、今年度3回目で最後のオープンキャンパスが開催されました。いつものように生きた昆虫や標本、これまでの研究のポスターなどを紹介しました。今回も前日準備から見学者への対応、片づけまでゼミ生全員が大活躍でした。

 

 
オオシロカゲロウの調査
 9月に入り、大学の夏休みも終わりに近づいてきました。岡山市内を流れる旭川で毎年この時期にみられるオオシロカゲロウの調査が進んでいます。日没後しばらくのごく限られた時間帯に大量の亜成虫・成虫が飛び回り、時には橋の上を通行する車に事故を起こさせるほどの大発生をすることもあります。この大発生のメカニズムを明らかにするため、個体数の調査や成虫の体サイズの測定、卵の孵化実験などを今後していく予定です。

 


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