イ ンターネット(人類学・考古学系)

 人類学に関連したデータは数多くインターネット上に公開されており、それをいかにうまく活用できるかは、それぞれの就職にも活かせるスキルとなる。今回は実 際に公開されているデータから有効なデータを選び出し、自分たちの有する情報の質を検証し、比較することを実践する。

 データベースとは、様々な形式(数値、文字、記号、画像、地理情報など)の情報を統合し、自由に検索できるシステムを指す用語である。

 その情報は、著作権が認められ保護される対象となるが、剽窃盗用をすると、著作権の侵害で訴えられる可能性も有しており、注意が必要である。

 特に、無料で配布しているものであっても、著作者に利用許可 を得ていない場合には著作権侵害にあたるということは、あまり知られていないので注意しよう。例えば、着信メロディーを有名な曲から作成する場 合、クラシックや民族音楽などを除き著作権が効力を有している場合は、作曲者や管理団体に利用許可申請が必要となる。

 また、個人情報保護法も重要な法律として理解すべきである。個 人情報を各個人の了解なしにデータベースで公開することも、問題になる。個人情報からデータベースを製作する場合には、個人情報収集の開始時点で対象とな る人々に、利用目的と公開範囲について了解を得る必要性がある。なお、今回講義で集める個人情報は、岡山理科大学の講義 のなかでインターネットと人類学の理解を深める目的の範囲内で用いるもので、各個人の統計値から計算後に得られた平均値や標準偏差は公開する可能性がある が、各個人が特定できる形でデータを本人以外に公表することはしません。

回答用紙 (1)

回 答用紙 (2)(ただし、男女でファイルが異なるので選択すること!)

 出来上がった課題は、一度デス クトップやUSBメモリーなどに保存した後、Email経由で富岡(tomioka◎big.ous.ac.jp: ◎は@に変更すること)まで送付する こと。具体的にいえば上記二つの回答用紙を添付(Attatch)して提出すること (できなかったら配付した紙に写して提出しても良い)。そ の際には表題(Theme)を「インターネット講義課題」と記入すること。

T. 遺跡データベース

 日本のみならず、世界で考古学資料(遺跡・遺物)のデータベースが製作されている。日 本で公開されているデータベースの代表例をhttp://www.nabunken.go.jp/database/index.htmlから選択し、インターネットの検索語に注意しながら下の課題13を回答しな さい。

 

課題1. 自分の出身(あるいは思い出深い居住地)の都道府県はどこか、さらにその都道府県で遺 跡データベースに登録されている遺跡件数はいくつか答えなさい。

 

課題2. 自分の出身(あるいは思い出深い居住地)の郡市区町村はどこか、さらにその郡市区町村 で遺跡データベースに登録されている遺跡件数はいくつか答えなさい(郡市区町村は一つ選択すればよい)。

 

課題3. Googleマップなどの航空写真の閲覧機能を利用し、岡山理大のそばにある御野小学校を探し、付近 に国史跡の前方後円墳(天計八幡神社・神宮寺山古墳)があるのを探し、簡単なスケッチを描き、全長を推定しなさい。

 

U. 人体計測

 

課題4. 人体のデータは教育や産業に必要なため、政府機関が蓄積を図っている。文部科学省の統 計(政府統計総合窓口 http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?bid=000001025829&cycode=0)から、自分(あるいは架空の人物)の性別と同じ者の17歳の身 長・体重・座高の平均値を抽出し比較しなさい。

 

課題5. 上記の統計から自分(あるいは架空の人物)の性別と同じ者の17歳の身 長・体重・座標の標準偏差を抽出する。

 (課題5〜7の計算 方法はプリントに記入されているので参考にしなさい。)

課題6. 自分(あるいは架空の人物)の測定値を記入する。

 

課題7. 自分(あるいは架空の人物)の統計的な位置を偏差値で示す。

 

課題8. 別紙のようなエクセルのシートを製作し、計測値を代入し、偏差値を求めなさい。(性別 で違いがあるので、それらは個別に選択すること)

経済産業省の人体計測データは下のアドレスにあります。
Adbe アクロバットリーダー(ソフト)を利用して、この中から「調査結果について」などのpdfファイルを選択すると見ることができます。

http://www.meti.go.jp/press/20071001007/20071001007.html

課題910. 頭部の計測値から各自の頭示指数と脳容量の推定値を計算しなさい。

 http://georoom.hp.infoseek.co.jp/7old/4history/35brainsize.htm

を参考にしているので、計測の時 にも参考にしてみよう。特に下図に示した頭高(Z)を忘れる学生が多いので、注意して取り組むこと。

skullfig


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人類学概論T課題の画像(おま け)

humanbones

骨格の名称を照合させたい学生は こちらにヒント(正面・横面)があります。