生物地球学部 生物地球学科
昆虫生理生態学研究室
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「トンボ類における生活史適応の実験的解析(2)」

 アカトンボと呼ばれるトンボは一種類ではありません。多くの種がアカトンボとして認識されていますが、その中でナツアカネやアキアカネのように「・・・アカネ」という名前を持つトンボ(正確にはトンボ科アカネ属のトンボ)の多くは、卵で冬を越すため、他のトンボと比べて極端に長い期間を卵で過ごします。現在、卵やその中で成長した幼虫がいつどのような環境条件に反応して春の訪れを知るのかを調べています。

 また、トンボ類は昆虫の中でも特に移動能力が高い生物です。一般に昆虫の生活史を決めるさまざまな環境要因に対する反応は、生息する地域によって大きく異なります。トンボのように長距離移動が可能な昆虫でも他の昆虫でみられるような変異がみられるかどうかについても現在調べています。