ハイガイ
Tegillarcagranosa (Linnaeus)

岡山県岡山市朝寝鼻貝塚(縄文時代後期前半)出土資料

瀬戸内海において縄文時代早期以降中世まで貝塚の主体となるニマイガイ綱。内湾干潟に多くみられる種類であるが、岡山周辺では健全な干潟が激減し、絶滅に 瀕していると考えられる。
背面の成長肋の上に顆粒が発達する点で、他のフネガイ科から区別しやすい。
ウミギクガイ 背面

ヨーロッパ等海外で貝製品の素材に利用されることで有名な種類である。ヨーロッパでは産地より極めて遠い地域にまでもたらされることが知られている。日本 産も貝殻は美しいものの、やや小ぶりなこともあってか、目立って貝製品の素材とはなっていない。
ウミギクガイ 腹面
アコヤガイ 背面
アコヤガイ 腹面
ヒオウギガイ 背面
ヒオウギガイ 腹面
ビノスガイ 背面
ビノスガイ 腹面
ホタテガイ

Patinopecten (Mizuhopecten) Yessoensis (Jay)
 背面(左 左殻 平坦、右 右殻 ふくらみが強い)

イタヤガイと同様貝杓や灯明皿に利用される場合がある。北海道千歳市トメト川遺跡の炉から検出された例がある。
ホタテガイ 腹面
イワガキ
 Crassostrea nippona (Seki)

 背面(左 左殻、右 右殻)
潮間帯下の岩礁に生息。
イワガキ 腹面
タマキガイ 背面
タマキガイ 腹面
イタヤガイ 

Pecten (Notovola) albicans (Schroter)

背面

貝杓や灯明皿に利用されることがよく知られるニマイガイ綱。アイヌの方々の民俗例や本州での民俗例に数多くの活用例がみられる。
イタヤガイ

Pecten (Notovola) albicans (Schroter)

 腹面
ヒナガイ 背面
ヒナガイ 腹面
ザルガイ 背面
ザルガイ 腹面
ハマグリ

Meretrix lusoria (Rodding)

 背面

 近年日本産のものが激減している。内湾砂底域に生息。岡山城、倉敷下津井城等からも出土しているが、これも岡山沿岸をはじめ各地で絶滅に瀕しているであ ろう。

(命名者: 特殊記号ウムラウトが出力できない装置があるため、「o」と表記)
ハマグリ 腹面
カキツバタガイ 背面
カキツバタガイ 腹面
サラガイ

 背面

遺跡からもわずかながらコンスタントに(?)出土する種類。
サラガイ 腹面
シオヤガイ 背面
シオヤガイ 腹面
コタマガイ

 背面(右殻、左殻)


ボタンの素材に利用される例が知られている。
和歌山県西ノ庄遺跡からも出土している。
コタマガイ 腹面
シオツガイ 背面
シオツガイ 腹面
クチバガイ 背面
クチバガイ 腹面
カネツケザルガイ 背面
カネツケザルガイ 腹面
アオカリガネエガイ 背面
アオカリガネエガイ 腹面

ニマイガイ綱(斧足綱)    Bivalvia 軟 体動物のページへ Next トッ プページへ


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