環境気象学研究室 トップページ > 研究室トピックス

研究室トピックス

科研費・基盤研究(B)が採択されました!

日本学術振興会の科学研究費助成事業(科研費)に研究代表で応募していた基盤研究(B)が採択されました。
これまで研究分担者という形で何度か基盤Bに入ることはありましたが、代表者としては初めてになります。
研究課題は「高温な気候曝露の循環器系疾患リスク評価とAIを利用した予測手法の構築」で、令和2年度から4年間の継続の予定です。
研究者分担者には、明星大学の亀卦川幸浩先生、東京大学大学院の井原智彦先生、産業技術総合研究所の高根雄也さんに加わってもらっています。
研究分担者の方々と長年開発してきた都市気象・建物エネルギー数値モデルを、屋内外での急性循環器疾患リスクの評価に適用させ、そこからAIにまで拡張するチャレンジングな研究を考えています。
       
          参考リンク: KAKEN(科学研究費助成事業データベース)

「ニュース・天気予報がよくわかる気象キーワード事典」です

ベレ出版から、「ニュース・天気予報がよくわかる気象キーワード事典」が出版されました。ニュースで最近よく耳にする気象に関わる言葉を、気象の専門家がわかりやすく解説した本になっています。
そのなかで大橋は第3章で、熱中症やヒートショックなど、人の健康に関わるキーワードをおもに解説しています。
この本の特徴は、本来なら難しい気象学をポップなイラストを交えながら平易な表現で説明を心掛けた点です。
「寝転んでリラックスしながら読める」を目指したおススメの一冊に仕上がっています。
最後に、執筆を誘ってくださった横浜国立大の筆保弘徳さんとJAMSTECの山崎哲さん、著者の要望に寄り添って仕上げてくださったベレ出版の永瀬敏章さんとイラスト担当の方、そして共著の皆さんに感謝申し上げます。
       
       内容: 第1章 30年に一度?異常気象の仕組みに迫る!
           第2章 地球温暖化のホントのところ!
           第3章 気候は生活にどのような影響を及ぼしているのか?
           第4章 気象を語るコンピュータの世界!
           第5章 天気予報の裏舞台!
           第6章 災害と直結、激しい大気現象の正体!

          参考リンク: ベレ出版




ウエスコ財団優秀研究者賞を受賞!

大橋唯太が平成30年度ウエスコ財団優秀研究者賞を受賞し、令和元年5月30日に表彰式並びに受賞講演がおこなわれました。ウエスコ学術振興財団の研究活動事業で実施された研究のなかから、学術論文などで高く評価された研究者が受賞することができ、大変光栄な限りです.
寒暖差や暑熱・寒冷の気象条件が生体に及ぼす影響を観測的・数値的に解析し、包括的に明らかにしようとした研究成果が、高く評価されました。
今回の受賞研究で、このような研究の機会を与えてくださった、いであ株式会社の宮下良治氏ならびに宮原啓氏、鳥取環境大学の重田祥範先生、そして厳しい気象条件のなか一緒に測定してくれた方々、多くのご支援に心より感謝申し上げます.

     参考リンク: ウエスコ学術振興財団


写真提供:ウエスコ学術振興財団
ゼミの大学院生が日本風工学会で優秀修士論文賞を受賞!

修士2年生の三浦悠さんが、日本風工学会の平成30年度優秀修士論文賞を受賞しました。
風工学に関する優秀な修士論文を執筆した大学院生におくられる賞で、修士論文のタイトルは「肱川あらしの発達と谷筋の水平気圧傾度の関係」です。
また、三浦さんの修士論文は学内の研究奨励賞も受賞し、ダブル受賞となりました。

       参考リンク: 日本風工学会




ゼミの大学院生が日本気象学会で松野賞を受賞!

修士2年生の三浦悠さんが、日本気象学会2018年度秋季大会で、松野賞を受賞しました。
口頭発表の審査によって特に優秀な大学院生への賞で、エントリー13名のなかから三浦さん1名だけが選ばれた難関でした(2019年2月7日決定)。
発表題目は「肱川あらしの発達に谷筋の水平気圧傾度が及ぼす影響 」で、現地での長期観測から肱川あらしの発達と気圧場の関係を明らかにした、岩手大学グループとの共同研究での成果でした。
三浦さんは昨年度の農業気象学会での受賞に続く、2つめの受賞になりました。
      
       発表タイトル: 肱川あらしの発達に谷筋の水平気圧傾度が及ぼす影響.
        発表連名者: 三浦 悠・大橋 唯太・名越 利幸・那須川 徳博・黒坂 優・寺尾 徹

       参考リンク: 日本気象学会




「日本気候百科」です

丸善出版から、「日本気候百科」が出版されました。47都道府県の気候、ひとの暮らし、環境、災害などの特徴を解説した本です。各都道府県にゆかりのある専門家があつまって書きました。
ということは、大橋は岡山県の内容を執筆しています。
都道府県ごとにまとめられていますので、辞書びき的な使い方としても、今までにない便利さを兼ねそなえた専門書にしあがっています。
それぞれの都道府県を、気候だけにとどまらない深堀りがされた、専門書としてのしっかりした読みごたえ。
百科事典ということもあって、お値段が高めですが、大学や研究機関に限らず一般の方にもおススメしたい一冊です。
       
       内容: 第T編 序論
            第U編 日本各地の気候
                第1〜8章 各都道府県の気候などが、サブセクションとして詳しく記載
            第V編 気候の調査方法
            第W編 気候をより深く理解するために

          参考リンク: 丸善出版




ゼミの大学院生が国際シンポでポスター賞を受賞!

修士1年生の三浦悠さんが、農業気象学会の国際シンポジウムISAM2018(International Symposium on Agricultural Meteorology)で、優秀ポスター賞を受賞しました。
発表タイトルは「Meteorological characteristics of strong local-wind "Hijikawa-arashi" obtained from in-situ observations」で、肱川あらしの風速と気圧の関係を調べた研究でした。
ポスターのデザイン性やプレゼンテーション力など、自分なりに工夫して臨んだ結果ではないかと思います。
岩手大学の名越利幸先生グループとの共同研究で、現地で気象観測をおこなった成果でもあります。こういった共同研究や学会発表、そして受賞のチャンスがあるというのは、学生にとっても大きな刺激になります。
      
       Meteorological characteristics of strong local-wind "Hijikawa-arashi" obtained from in-situ observations.
           MIURA Haruka, OHASHI Yukitaka (Okyama University of Science),
           NAGOSHI Toshiyuki, NASUKAWA Norihiro, and KUROSAKA Masaru (Iwate University)




2016年度の大学院生が研究奨励賞を受賞!

修士2年生の小川晃生君が、大学院の研究奨励賞を受賞しました。
修士論文のタイトルは「岡山県高梁盆地で暖候期に観測される大気の高温化現象 」で、気象データの統計解析から現地の気象観測まで幅広いアプローチができました。
高梁の高温については、4年生のときから研究に取り組んできており、今後は成果をまとめて公表する予定でいます。
毎日コツコツと解析作業を積み重ねていく姿勢は、まさにゼミ生のお手本であり、今回それが受賞という形で認められたわけです。
      




ゼミの同窓会を開きました!

大橋ゼミが発足して13年が経ちました。これまで多くのゼミ生が卒業し、様々な分野で自分の特性を活かして活躍しています。
2016年10月8日に、岡山駅近くのお店でゼミの同窓会を開きました。参加した卒業生の皆さん、当時と変わらず元気な姿で来てくれました。
在籍時に撮影して残しておいた写真や定例ゼミの日誌など、思い出の数々を見て、昔を懐かしんでもらうことができました!
岡山理科大学は、10年前に比べても随分と発展したように感じます。その様子を現役ゼミ生と一緒に撮影し、卒業生に見てもらいました。
      
これからも引き続き、新たなゼミ生が入ってきて卒業研究を体験していきます。これまでの10年、これからの10年、大橋ゼミは変わらずゼミ生を支えていくことでしょう。
それと同時に、ゼミ生によって大橋ゼミは支えられていくことでしょう。
卒業生の今後の活躍と健康を祈りながら、これからもゼミを切り盛りしていきたいと思います!




「データでみる岡山」です

吉備人出版から、岡山理科大学「岡山学」研究会による「データでみる岡山」が出版されました.2014年12月に開催された岡山学シンポジウム講演の内容を,より詳しく本としてまとめたものです。
岡山の人と自然の特徴を、データから読み解いた内容になっています。
このうち大橋が、「岡山市の夏の気温と不快指数」を執筆しています。岡山は夏、暑いとよく言われますが、どのくらい暑いのかを、気温だけでなく不快指数という視点からも数値化してみました。
岡山在住の方はもちろんですが,他県の方にもぜひ読んでもらいたい一冊です。
       
       内容: 1. 複雑な岡山の地質
            2. 岡山市の植生
            3. 岡山市の夏の気温と不快指数
            4. 家計調査から見た岡山市
            5. 大学生のリスク認知能力

          参考リンク: Amazon.co.jp




日本生気象学会研究奨励賞を受賞!

元・大橋ゼミ生で、現在は鳥取環境大学で教鞭をとっている重田祥範さんが平成27年度日本生気象学会研究奨励賞を受賞し、11月7日に開かれた大会において受賞式並びに記念講演がおこなわれました.日本生気象雑誌に掲載された学術論文「 都市内の大規模緑地がもたらす大気冷却効果 −大阪城公園の事例−」が評価されての受賞でした.
2007年に実施した大阪城公園の大気熱環境調査から始まったこの研究は、明星大学の亀卦川幸浩先生との共同研究として進められました.実際の観測や解析では,当時ゼミ生だった高岡利行さん,国立環境研究所の平野勇二郎主任研究員の多大なお力添えがありました.
この場を借りて心より感謝申し上げます.

重田祥範・高岡利行・大橋唯太・亀卦川幸浩・平野勇二郎(2013): 都市内の大規模緑地がもたらす大気冷却効果 −大阪城公園の事例−
日本生気象雑誌,Vol.50,No.1 March,pp.23-35.


「ヒートアイランドの事典」です

朝倉書店から,ヒートアイランド学会編集による「ヒートアイランドの事典」が出版されました。様々な方面で問題になっている都市のヒートアイランド現象について、発生のしくみなどの基礎知識から対策技術の具体例まで、幅広く取り上げた事典です。
一般の方から専門家・技術者まで広い層に読んでもらえるように工夫を凝らし、さまざまな分野の専門家が集まってヒートアイランド問題を斬った、かつてない充実度のある事典に仕上がっています。
大橋は、「都市の1日の気温変動 −熱帯夜とは−」 の執筆を担当しました。
       
       内容: 1. ヒートアイランド現象の基礎
            1.1 ヒートアイランド現象とは
            1.2 ヒートアイランド現象はなぜ起こるのか
            1.3 ヒートアイランド現象が私達の生活にもたらす影響
            1.4 ヒートアイランド現象の計測方法
            1.5 数値解析によるヒートアイランド現象の予測
            1.6 国・地方自治体によるヒートアイランド対策の指針
           2. ヒートアイランド対策
            2.1 対策原理の基礎
            2.2 緑化による緩和
            2.3 自然を活かした都市計画、建築による緩和(パッシブな利用)
            2.4 自然を活かした設備機器による緩和(アクティブな利用)
            2.5 排熱削減による緩和
            2.6 蒸発冷却による緩和
            2.7 日射遮へい・反射による緩和
           3. ヒートアイランド対策への取り組み事例

          参考リンク: 朝倉書店




日本ヒートアイランド学会ベストポスター賞(アカデミックセッション)を受賞!

共同研究者の橋本侑樹さん(東京大学大学院生)が、日本ヒートアイランド学会第9回全国大会(2014年7月26-27日、佐賀大学)においてベストポスター賞を受賞しました。「街区スケールでの気温・湿度に対する電力感応度の解析と考察−2013年・大阪市内の観測を通して−」という橋本さんによる解析結果とプレゼンテーションに加え、さまざまな分野の研究者が集まって実施された共同研究という視点からも評価してもらえたようです。
2013年度に1年間通しておこなった多地点での気象観測が、実を結びました。
研究に携わってくれた多くの関係者、そして大学生、大学院生に心より感謝申し上げます。



IPCC第5次評価・第2作業部会報告書に論文が引用されました!

気候変動に関する政府間パネル(IPCC)の第5次評価報告のなかで、第2作業部会報告書(影響・適応・脆弱性)Final Draftにおいて、Journal of Applied Meteorology に2002年に掲載された研究論文(Y. Ohashi and H. Kida, 2002)が引用されました。
「都市化」のセクションにおいて、都市の大規模化と拡大が地域の気候や大気環境を変化させるという研究事例として、紹介されています。
報道:IPCC WGII AR5 Final Drafts
 (リンク先) Part A: Global and Sectoral Aspects, Chapter 8. Urban Areas

被引用論文:Yukitaka OHASHI and Hideji KIDA, 2002: Local Circulations Developed in the Vicinity of Both Coastal and Inland Urban Areas
         ― A Numerical Study with a Mesoscale Atmospheric Model. Journal of Applied Meteorology,Vol.41,No.1 January,pp.30-45.

   
夏でも高いPM2.5濃度

11ゼミ生の森山雄太君の卒業研究で,岡山平野のPM2.5濃度を解析してもらいました.2013年の3月から11月までの岡山県内の大気汚染局データの解析結果ですが,夏季8月が春季3月についでPM2.5の濃度が高かったという,意外な事実がわかりました.気象データを解析してみると,どうやら夏の太平洋高気圧の中心が日本列島の南側に位置するような気圧配置では,岡山平野の風は西成分をもつようになって中国大陸からのPM2.5の影響を受けやすいことが示唆されました.さらに解析からは,交通量の多い幹線道路や工業地域からの地域由来のPM2.5も無視できない濃度であることも指摘されています.
報道:山陽新聞

山陽新聞(2014年1月26日朝刊)より
画像を山陽新聞社に無断で転載する事を禁止する

「高梁川を科学する」です

吉備人出版から,岡山理科大学「岡山学」研究会による「高梁川を科学するPart2」が出版されました.2010年12月に開催された岡山学シンポジウム講演の内容を,より詳しく本としてまとめたものです.
岡山県西部を流れる一級河川である高梁川にスポットを当て,自然災害・植物・歴史・文化,そして気象について専門家が解説した内容になっています.
岡山在住の方はもちろんですが,他県の方にもぜひ読んでもらいたい一冊です.
09ゼミ生の佐藤真由美さんと大橋が共著として,「倉敷市のヒートアイランド現象」を執筆しています.倉敷市は高梁川の下流域に位置しており,人口も50万人に近付く岡山県で二番目に大きな都市です。
       
       内容: 1. 高梁川下流域の水害と治水
            2. 倉敷市のヒートアイランド現象
            3. 瀬戸内の絶滅危惧種アッケシソウ
            4. 寳福寺の文化財建造物について
            5. 備中松山城
            6. 備中聖人 山田方谷
            7. 備中売薬
 
          参考リンク: Amazon.co.jp




環境情報科学センター賞(学術論文奨励賞)を受賞!

大橋唯太が第12回(平成23年度)環境情報科学センター賞を受賞し,5月24日におこなわれた表彰式と受賞者講演に出席しました.「都市域における熱中症指標の実態調査と数値モデルによる評価に関する研究」という一連の研究題目が,環境情報科学センターに評価されての受賞でした.
これまでゼミ生さん達と一緒に熱中症リスクの観測をしてきました.また,熱中症の数値シミュレーションでは,明星大学の亀卦川幸浩先生,東京大学大学院(当時:産総研AIST)の井原智彦研究員,東京電力の山口和貴研究員,みずほ情報総研の岡和孝研究員に助けられながら進めてくることができました.
研究はまだ今後も進展していきますが,今まで一緒に取り組んできてくれた多くの人からの支えがあったからこそ,今回の受賞が実ったのだと思います.
この場を借りて心より感謝申し上げます.
 ※ 受賞対象論文に関わってくれた当時の学生さん: 竜門洋君,山本好美さん,重田祥範君


盆地の霧が予測できる!?

09ゼミ生の岩下政文君らと一緒に観測した岡山県高梁市と広島県三次市の気象データと霧の映像から,霧の予測モデルを作成しました.現在のところ,前日の夕刻までに観測された気象データをもとに,約80%の確率で的中が可能です.今後はもっと解析事例を増やし,また他の盆地地域でも適用できるかどうかなども検討していきたいです.
報道:山陽新聞

山陽新聞(2012年4月8日朝刊)より
画像を山陽新聞社に無断で転載する事を禁止する

「岡山の「災害」を科学する」です

吉備人出版から,岡山理科大学「岡山学」研究会による「岡山の「災害」を科学する」が出版されました.2011年12月に先だって開催された岡山学シンポジウム講演の内容を,より詳しく本としてまとめたものです.
昔から,岡山は災害が少ない県として知られていますが,決してそのようなことはなく,古くから現在もなお続く地域の災害や,今後起こってもおかしくない災害を,様々な災害現象に対して対策も含め報告しています.
岡山在住の方はもちろんですが,他県の方にもぜひ読んでもらいたい一冊です.
大橋は「局地風による災害」を執筆しました.
       
       内容: 1. 岡山の花崗岩と土砂災害
            2. 岡山の豪雨災害と道路防災
            3. 局地風による災害
            4. 岡山平野の基盤構造と地震災害
            5. 災害に弱い岡山平野
            6. 伝承にみる水害

          参考リンク: Amazon.co.jp




OUSフォーラム2011奨励賞を受賞!

11月22日に開かれた岡山理科大学主催のOUSフォーラム2011において,発表者の大橋唯太が奨励賞を受賞しました.OUSフォーラムは,岡山理科大学や関連大学の研究者が研究成果などを発表する産学官交流の場として,毎年開催されてます.
今回,大橋唯太が「盆地霧の予測可能性について −広域ライブカメラからの検討−」というタイトルで研究紹介をおこないましたが,研究の地域社会への貢献・独創性や実用化の期待などが認められて,奨励賞を受賞することができました.
この研究テーマは,07ゼミ院生の草本真志君,09ゼミ生の岩下政文君の卒業研究としても,一緒に取り組んできたものでした.彼らの多大な努力と貢献にも感謝です.(下の写真は,奨励賞受賞者・審査員の記念撮影)

大橋唯太(2011): 盆地霧の予測可能性について −広域ライブカメラからの検討−
岡山理科大学OUSフォーラム2011アブストラクト集,p.6.


日本生気象学会研究奨励賞を受賞!

大橋唯太が第20回(平成23年度)日本生気象学会研究奨励賞を受賞し,11月4日に開かれた大会において受賞式並びに記念講演がおこなわれました.日本生気象雑誌に掲載された学術論文「数値気象モデルを利用した屋外活動空間の暑熱評価」が学会に評価されての受賞であり,大変光栄な限りです.
論文では,産総研時代から使っていた数値流体モデルを熱中症指数WBGTのシミュレーションに適用した研究事例を発表しています.将来,こういった数値モデルによる熱中症リスクの予測計算が可能となる日も近いと思います.
今回の受賞,共同研究者で一緒に数値モデルの開発をおこなってきた明星大学の亀卦川幸浩先生,産総研(AIST)の井原智彦研究員,東京電力の山口和貴研究員,みずほ情報総研の岡和孝研究員,研究のチャンスを与えてくださった産総研の玄地裕研究員並びに近藤裕昭研究員,そして研究のきっかけとこれまで観測を一緒にしてきてくれた歴代の大橋ゼミ生皆さん,大勢の方々からのご支援があってのものです.
この場を借りて心より感謝申し上げます.

大橋唯太・亀卦川幸浩・山口和貴・井原智彦・岡和孝(2010): 数値気象モデルを利用した屋外活動空間の暑熱評価
日本生気象雑誌,Vol.47,No.2 July,pp.91-106.


湿度の高い夏の日には注意しましょう.

08ゼミ生の山本好美さんと一緒に観測したWBGT(暑さ指数)の解析結果が地元新聞に掲載されました.
報道: 山陽新聞

山陽新聞(2010年8月4日朝刊)より
画像を山陽新聞社に無断で転載する事を禁止する

倉敷のヒートアイランド現象が明らかとなる!!

09ゼミ生の佐藤真由美さんが卒業研究として,倉敷で発生するヒートアイランド現象の実態を明らかにしました.2009年7月下旬から9月中旬までのあいだ,倉敷市内26地点に気温測定器を設置しました.
観測した8月の平均気温を解析してみると,夜間の午前5時に市街地中心部のJR倉敷駅を高温域とするヒートアイランドパターンが確認されました.JR倉敷駅付近と郊外の気温差は8月平均で1.2℃,日ごとにみると大きいときには4.7℃も開いていました.熱帯夜を記録した日数も市街地中心で14日間みられたのに対して郊外はその半分の7日であった.
一方,日中の気温や真夏日などの記録からは,夜間のようなヒートアイランドパターンは明瞭ではありませんでした.
報道: 山陽新聞

山陽新聞(2010年1月21日朝刊)より
画像を山陽新聞社に無断で転載する事を禁止する

熱中症の発生と気象の関係を調査.

08ゼミ生の山本好美さんが卒業研究として,2008年夏季の熱中症と気象の関係を調査しました.
7月,3種類の温度計を用いて求める熱中症の危険指数(WBGT)を測定する機器を作り,岡山大の農場と岡山地方気象台,林原駐車場の3ヵ所に置きました.
7月中旬から測定を始め,9月下旬まで計測.今年は7月の猛暑によって熱中症の疑いで救急搬送された人は過去最高の数を記録しました.
計測後はデータをまとめ,岡山市消防局が記録している熱中症患者数とどのような関係があるかを考察する予定です.
報道: 山陽新聞

山陽新聞(2008年9月1日朝刊)より
画像を山陽新聞社に無断で転載する事を禁止する

2008年度ゼミ生が気象予報士試験に合格!!

平成19年度第2回気象予報士試験に,ゼミ生の根雄也君が見事に合格しました.
全国受験者数4587名,合格者数206名で,合格率4.5%の超難関でした.
合格への道のりは決して平坦なものではありませんでしたが,「諦めずに挑戦し続けること」が秘訣だそうです.
1期生の北平大輔君に続く,2人目の予報士取得者となりました.
合格に関して,学長からも表彰されることになりました(下の写真).


「環境気象学入門」です

(株)大学教育出版より,「環境気象学入門」が出版されました.大橋は第3章を執筆しました.値段も2千円(+税)とお求めやすく,ぜひ読んでもらいたい一冊です.
気象学と大気環境学を基礎からまとめた,わかりやすい本に仕上がりました.

著者:岩田徹・大滝英治・大橋唯太・塚本修・山本晋(五十音順)
内容:第1章 大気の組成と構造
    第2章 放射
    第3章 大気の熱力学
    第4章 雲の物理
    第5章 大気の力学
    第6章 大気境界層と大気汚染
    第7章 気候変動と地球環境問題

参考リンク: Amazon.co.jp


サクラの開花時期とヒートアイランド現象の関係を調査!

都市の気温が郊外よりも高くなる「ヒートアイランド現象」の影響で,都心部のサクラが早く咲いている ―そのような話題が各地で言われている.ただ,気象台の気温のみを使った研究が多く,実際にサクラの木に温度計を取り付けて調べた例はほとんどない.
そこで,当学科の池田博先生と学生たちと一緒に,岡山で本当に都心部のサクラが早く咲いているのか,調査にのりだした.岡山でもヒートアイランド現象が毎日のように顕著に現れることがわかっているが,サクラをはじめとする植物や昆虫などの生態系に実際影響が出始めているのか? まさに生物地球システム学科ならではの研究テーマ.岡山の都市域と郊外の14か所のソメイヨシノの木に温度計を取り付けて,現在調査中である.
報道: 山陽新聞,朝日新聞(地方版),岡山民法各社によるテレビ・ラジオ放送

山陽新聞(2007年2月10日朝刊)より
画像を山陽新聞社に無断で転載する事を禁止する

岡山市で顕著なヒートアイランドを確認!昼間はクールアイランド??

岡山市でも都市の気温が郊外よりも高くなる「ヒートアイランド現象」が起こっていることは,昔からわかっていた.しかし,その詳しい時間変化や分布などの実態はよくわかっていない.そこで,岡山駅を中心にした郊外を含む15km範囲内で25か所の地上気温を,夏と冬それぞれ1週間以上の連続測定をおこなった.
その結果,夏,冬ともに午後遅くから都市部の気温のほうが郊外よりも高くなりはじめ,夜間には夏で3〜4℃,冬で4〜5℃の温度差が毎日のように見られた.面白いのは,ヒートアイランドの高温地域が夏と冬でずれている点である.
一方,午前中から昼間にかけては都市部のほうが郊外よりも気温が低くなる「クールアイランド」のような気温分布が確認された.夏は2℃,冬は1℃ほど毎日のように都市部のほうが気温が低くなった.海風の影響を受ける海岸に近い都市以外で,このような現象の報告例はほとんどなく,とても興味深い.
岡山市における地上気温の分布の詳細が,ついに明らかとなった.今後は,上記の面白い特徴がなぜ現れるのかというメカニズムを調べていく予定である.

関連論文: 重田祥範・大橋唯太(2006) : 中規模都市における大気熱環境の広域的な細密調査−岡山市街地で発生するヒートアイランド現象.環境情報科学論文集20,Vol.20 November,pp.7-12.
報道: 山陽新聞

山陽新聞(2007年3月14日朝刊)より
画像を山陽新聞社に無断で転載する事を禁止する

夏の冷房排熱で気温が上昇!?

東京都心の気温がどのように決まっているのか.人間活動が活発な都市部では,様々な要因から都市の気温が郊外の気温よりも高くなっていることが,数多くの研究で報告されている.
都市の気温が郊外よりも高くなる現象を「ヒートアイランド」と呼んでいるが,そのヒートアイランド現象は一般には夜に顕著に現れる.この原因として夜間は,昼間にアスファルトやコンクリートなど人工物が溜め込んだ熱が大気へと放出され,また,建物が密集することで地表面の赤外による放射冷却作用が抑えられることが挙げられる.
ところが,昼間に人口が集中する東京都心では,夏になるとクーラーの運転によって室外機からの排熱が増えてくる.このため,東京都心部では昼間でも気温が上昇しており,産業技術総合研究所が開発した数値モデルを用いた計算からは冷房排熱によって1〜2℃は地上の気温が上昇していることが推定された.
この数値モデルは,広域の気象場を再現する数値モデル,都市空間内の気象場を再現するモデル,そしてビル内のエネルギー消費とクーラーの運転による排熱量を再現するモデルの3つから構成されたものである.(産業技術総合研究所・明星大学との共同研究)

関連論文:Yukitaka OHASHI,Yutaka GENCHI,Yukihiro KIKEGAWA,Hiroaki KONDO,Hiroshi YOSHIKADO,and Yuichiro HIRANO,2007 : Influence of Air-Conditioning Waste Heat on Air Temperature in Tokyo Office Areas during Summer : Numerical Experiments using an Urban Canopy Model Coupled with a Building Energy Model.Journal of Applied Meteorology and Climatology,Vol.46,No.1 January,pp.66-81.

Bulletin of American Meteorological Society,2007,Vol.88,No.2 February,pp.154-155.
American Meteorological Societyからの"Tip sheet"として,報道される.
報道: アメリカ,ロシア,インドなどのインターネットメディア多数



Copyright (c)  Laboratory of Environmental Meterology Faculty of Biosphere-Geosphere Science Department of Biosphere-Geosphere Science. All Rights Reserved.