人類学実習3・4

教授・  亀田 修一
助教授・富岡 直人

【実習の目的】主に先史学・考古学に関する実習を行なう。先史学・考 古学の源泉は、「資料」と呼ばれる「もの」である。これを収集・整理・保管し、調査・研究するための基本技術を自ら実践することによって修める。利用する 遺物は中国地方で出土する事の多い実物が中心である。
【成績の評価】
 実習過程で個々の受講生が製作した各種課題を各期終了時に回収し評価するとともに、出席点等の平常点を総合して、成績評価する。
【講義内容】
概要説明  −考古資料の種類と操作法−
資料の発掘 −遺跡の分類と調査計画−
資料の整理 −洗浄と分類−
資料の保管 −分類・登録・ネーミング・収納−
石器の分類と研究法 
   −打製石器と磨製石器・製作技術−
   石器レプリカ制作から、製作メカニズムを理解する。
縄文・弥生土器の鑑定 
   −低温焼成土器の器形・部位・器種・型式−
陶磁器の鑑賞と扱い方
   −須恵器・備前焼・染付を中心として−
瓦の分類と研究法
   −器形・器種・製作技法−
    ビデオによる瓦製作技法の解説。
考古資料の復元(1)
   −器種・器形の把握と樹脂による接着−
考古資料の復元(2)
   −石膏・樹脂類による補充−
考古資料の実測(1)(下面投影法)
考古資料の実測(2)
考古資料の写真撮影(立面写真)
概要説明  −考古資料のデータ化と分析法−
資料の記載技術 −発表・出版計画−
考古資料の拓本(1)(やきものと金属器類)
考古資料の拓本(2)(やきものと金属器類)
土器・陶器類の実測(1) −背面投影法−
土器・陶器類の実測(2) 
陶磁器の写真撮影
   −立面写真・集合と単体−
動植物遺存体の分類と記載法
−環境と社会の描出を念頭に(土壌pH測定を含む)
動植物遺存体のデータ抽出と分析法
−数値・非数値データの抽出とコンピュータ処理−
遺跡の測量(1)−平板測量−
遺跡の測量(2)−三次元データの登録−
実測図面のトレース
報告書・論文発表のレイアウトと方法
補充実習

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