生物地球学部 生物地球学科
昆虫生理生態学研究室
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「トンボ類における生活史適応の実験的解析(1)」

 トンボの仲間は幼虫(ヤゴ)の時期には水中で生活をします。トンボの幼虫の時期は長く、多くのものでは1〜2年程度から数年もの間、ヤゴとして水中生活を送ります。水の中にいるヤゴが、どのようにして季節の変化を知り、どのような生理状態で冬を越しているのかを明らかにしようとしています。

 これまでに、オオシオカラトンボを卵から実験室のさまざまな条件で飼育することによって、幼虫が光周期に反応して幼虫期間を調節していることや、小さな幼虫では冬を越すことが困難であることなどをを明らかにしました。また、ハッチョウトンボやコオニヤンマを材料とした飼育実験や野外での調査も行いました。今後とも、複数の種を材料としての比較研究を進めていく予定です。