カブトムシは誰もが知っている昆虫ですが、北海道にはかつては分布しておらず、本州などから人の手で持ち込まれました。そのカブトムシが北海道の各地で定着・発生しているという報告がされています。つまり、カブトムシは北海道の冬の寒さに耐えることができるということになります。このことは、北海道に持ち込まれてからの比較的短い期間にカブトムシが北海道の寒さに対する適応を獲得することができたということを意味しているのでしょうか？それを明らかにするために、北海道で採集したカブトムシとそれ以外の地域で採集したカブトムシ幼虫の成長を、さまざまな実験条件下で飼育することによって比較しました。