生物地球学部 生物地球学科
昆虫生理生態学研究室
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「カマキリとハリガネムシの関係についての研究」

 カマキリには、ハリガネムシという生物が寄生することはよく知られています。ハリガネムシはカマキリに寄生する前に、まず水生昆虫の幼虫に寄生します。その後、羽化して陸上に上がった水生昆虫がカマキリに食べられることによって、最終的にハリガネムシがカマキリに寄生するといわれています。また、ハリガネムシはカマキリの体内から脱出して水中で産卵をするので、寄生したカマキリが水辺に移動するように仕向けるともいわれています。

 このような両者の少し変わった関係について、野外での寄生率の調査や飼育実験などによって調べています。2009年度の調査では、岡山市周辺においてもハリガネムシの寄生率が場所によって全く異なるということを明らかにしました。