生物地球学部 生物地球学科
昆虫生理生態学研究室
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「ツクツクボウシの岡山における出現時期の変化についての調査」

 ツクツクボウシは、夏の終わりに鳴くセミとして古くから知られています。しかし、岡山市周辺では、10年前頃からツクツクボウシの鳴く時期が早まっており、最近では他の地域より一ヶ月以上早い7月上旬からツクツクボウシの鳴き声を普通に耳にすることができます。昆虫の生活史がこれほど大きく変化することは非常に珍しいことです。岡山におけるツクツクボウシの生活史は、どうして変化したのでしょうか?

 2005年度の調査で、岡山市におけるツクツクボウシ成虫の発生のパターンが明らかになりました。また、その後の分析で平均気温の上昇によって成虫の羽化時期が早くなったという事が明らかになりました。