発表者 | 発表形式 | 発表タイトル | 発表要旨 |
岡崎彰 | レヴュー | 変光星の観測史 | 最初の変光星が発見されて以来、測光観測の手段も時代と共に眼視、写真、光電、CCDと推移し、見つかった変光星の数も急速に増加していった。観測技術の向上や恒星物理の発展を背景に、アマチュアを含めた天文研究者たちは、新たなタイプの変光星を発見し、それらの性質を明らかしていった。それらのいくつかにスポットを当てながら、変光星観測の歴史を概観する。 |
永井和男 | レヴュー | 食連星の観測 | VSOLJにおける食変光星の観測数の推移や観測方法の変化を示すとともに観測された光度曲線と観測前後のPC利用方法などを紹介します。 |
前原裕之 | レヴュー | 新天体・変光天体発見のためのサーベイ観測 | 近年急速に高性能化が進んだデジタルカメラやアマチュアの間にも普及が進んだ冷却CCDカメラを用いた新天体や変光星の検出を目的としたサーベイ観測や検出の手法、その後の発見報告に至るまでに確認すべきことや追跡観測について紹介します。 |
赤澤秀彦 | レヴュー | AIP4WINを使ったCCD測光 | これからCCD測光を目指す人たちのために、一般に市販されている20cmクラスの望遠鏡 と冷却CCDカメラを用いて撮像した画像から、星の明るさを測定する例を紹介します。測光観測のための準備、撮像上の注意点、市販ソフト AIP4WINを用いての測定上の注意点、自宅天文台での測光観測の例、AIP4WIN処理の実際などを紹介します。 |
福田尚也 | レヴュー | 観測データの処理と解析 | CCDカメラを用いて取得した天文観測データの一般的な処理の手順、 および、解析の方法について基礎から説明を試みる。 |
清田誠一郎 | レヴュー | CCDバイヤーズガイド2015 測光用冷却CCDカメラの選び方 | これから、冷却CCDの購入を検討している方、買い増しを考えている方向けに、何処をに注目して購入機種を決めればいいのかを解説します。 |
田邉健茲 | レヴュー | 望遠鏡と架台 | 変光星観測には、基本的にはどのようなタイプの望遠鏡も使うことが可能である。ここでは我々がこれまでに使用してきたいろいろなタイプの望遠鏡の問題点、注意点などを架台(赤道儀)と併せて述べる。 |
小木美奈子 | レヴュー | 小口径用望遠鏡の分光器について | 岡山理科大学天文台では、2006年から分光観測を始めた。我々が使用している分光器はSBIG社製のDSS-7、SGS分光器、Shelyak社製のLISA分光器で、その分解能はR=λ/Δλはそれぞれおよそ400、2000、800である。それらの分光器の特徴ならびに得られたデータおよび、データ解析に使用しているソフトとして、BeSpecを用いたデータ処理方法の概要についても紹介する。 |
大谷徳紀 | レヴュー | 遠隔操作について(岡山理科大学天文台の場合) | 同時に複数の望遠鏡を動かして観測するため、当岡山理科大学では21号館屋上に設置している赤道儀、ならびにCCDカメラを同館7階制御室にて遠隔操作を行っている。その具体的な遠隔操作の方法、使用ソフト等について紹介する。また、合わせて有線接続、無線接続それぞれの場合についても紹介する。 |
宇根遼平 | ポスター | 小惑星観測アーカイブ画像を用いた超新星およびショックブレイクアウト探索 | 岡山県の美星スペースガードセンターでは、宇宙デブリや小惑星の観測を目的とし、約3平方度の望遠鏡を用いて、一ヶ月に10日を超える観測日数、同志やを数分おきに撮影する「広視野、良時間分解能」観測を実現している。この特性を生かしたアーカイブ画像の利用方法として我々が考え出したのが「ショックブレくアウトの探索」である。本公演では、我々の探索戦略、そして、その戦略による検出可能な限界等級などを紹介する。 |
小林仁美 | ポスター | ポータブル可視光低分散分光器「光藝」の紹介 | フラウンホーファーやハギンス等、天体分光学の祖とされる偉人の多くがアマチュア天文家であったことはよく知られている。現代でも突発天体の分光モニター観測という形で天文学の発展に大きな寄与を果たし続けている。 しかしその主要機器の20〜30cm望遠鏡に取付け可能なプロ仕様に準じた分光器は市販例がない。そこで我々は、ポータブル可視低分散(R~300)分光器「光藝」を開発した。本講演ではそのスペックとサイエンス例を発表する。 |
佐々井祐二 | ポスター | 津山高専における天文教育活動−測光観測・分光観測へ向けて− |
発表者は津山高専校舎屋上に2m×3mスライディングルーフを計2室設置し,東観測室には経緯台式Meade社LX200GPS-35,西観測室にはMeade社LX200-35ACF鏡筒を同架さたドイツ式のLosmandy社TITAN赤道儀を入れている。また,3年生10名を補助学生とし,世界天文年2009より小中学生及び保護者対象の公開講座「天体観測会−君も未来のガリレオだ!−」を年4,5回開催している。連星の測光観測及び分光観測にも積極的に取り組みたい |
瀧川直紀 | ポスター | RR Lyr型変光星の測光観測 | 脈動変光星のこと座RR型変光星を観測して、その変光の様子を光度曲線で目に見える形で表したいと思い、本研究を始めた。こと座RR型変光星は変光周期が1日以下で、短い観測時間でも光度曲線の形に変化が現れるため、研究対象にした。今回はこと座RR型変光星の名前にもなっている、こと座RR星(RR Lyr)を対象に、10/14〜10/25の12日間連続測光観測を行い、光度曲線を作成した。使用機器は、23.5cm反射望遠鏡、冷却CCDカメラST-9、解析ソフトにAIP4winを用いた。 |
蓮岡克哉 | ポスター | IC1848における激変する若い変光天体の調査 | カシオペア座にあるIC1848は、散光星雲と散開星団からなる活発な星形成領域である。本研究はIC1848を対象に2ツの観測時期が異なる画像(POSS1とPOSS2のRバンド)を用い、R-GB法により変光天体のサーベイを行った。1領域を5'×5'として260領域調べ、変光天体16個と移動天体210個を検出した。今回は、ブライトリム分子雲No. 11の若い変光天体について報告する。 |
花上拓海 | ポスター | 明るい星専用観測システムIR-TMTの開発 | 明るい星の情報は天文学の基礎であり重要であるが、2MASSの近赤外データでは5等より明るい星の測光誤差は大きい。そこで、我々は近赤外で明るい星にターゲットを絞った口径30mmの近赤外線観測システムIR-TMTを製作し、岡山天体物理観測所内にて専用望遠鏡として運用する計画を進めている。豊富な観測時間を有するため変光星のモニター観測にも対応することができる。 |
水谷正則 | ポスター | 初めての変光星観測(仮) | 変光星の観測を始めることになったきっかけ。観測する上での初心者ならではの失敗や、ちょっとだけ成功したこと。変光星の観測から見える宇宙の姿に感動したこと。・・・(あくまで仮ですので、これからまとめていきたいと思います。) |
山本紗矢 | ポスター | エマルション望遠鏡による宇宙ガンマ線観測計画GRAINE:2015年豪州気球フライ ト並びにエマルション解析 |
原子核乾板は1μm以下の空間分解を有する飛跡検出器である.GRAINE実験では飛跡に時間情報を付与するシフターの開発により,ガンマ線天体の観測が可能な時間分解を有する飛跡検出器を開発してきた.GRAINE実験は,2015年5月12日にオーストラリアのアリススプリングから約15時間の気球フライトに成功し,現在名大の原子核乾板画像解析装置HTSにより読み取られた飛跡データの解析を行っている.今回は,GRAINE実験の紹介・現状報告を行う. |