その他の気象・大気環境全般






     
岡山県牛窓地域にある圃場を借りて、ウンシュウミカンの生育状態と気象条件の関係を調査しています。
ほぼ1年を通しての調査を何年も継続しなければ結果が出てこない根気のいる研究ですが、まさに肌で感じるフィールドワークなので学生もやりがいと達成感を味わえます。



     
研究分野としては、農業気象学に当てはまります。
圃場では、虫との格闘は付き物です・・・夏は熱中症にも注意しながらの作業となります。
研究を進めるうえで果樹園芸学の知識も必要となるため、学生と一緒に勉強しています。
今年の気候状況とミカンの品質や生理障害の発生がつながることを目の当たりにでき、フィールド体験の重要性を理解できます。







     
瀬戸内海を中心とする西日本地域における夏の気候をシミュレーションしてみました.
左の図は2007年8月の真夏日日数,右の図は午前6時から午後2時までの昇温量を表した水平分布です.
真夏日の日数は沿岸の平野部で多くなっているのがわかります.一方,日中の昇温量は平野部でも大きいのですが,海岸よりは少し内陸で特に顕著です.
広島県と岡山県の瀬戸内側や香川県では昇温量が大きく,かつ真夏日日数も多くなってるのは非常に興味深いです.



     
実際に観測された真夏日日数と比べてみます(左が実測で,右がシミュレーションの結果).
シミュレーションのほうが日数が少ない地点が多く目立ちますが,先ほどの平野部で真夏日が多いという点はうまく再現できているようです.






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