みかんと気象                         

農業気象(みかん畑)

気象・気候は、その地域の農作物の生育環境にも影響をおよぼします。岡山平野の沿岸部に近い場所で温州みかんの栽培地を借りることができ、数年間にわたってみかんの生育と気象の関係を追っています。

まず、みかんの樹木に番号をラベリングして観察樹木を選定しました(左上写真)。栽培地には気温・湿度・降水量・日射量を測定できる機器を設置しました(右上写真)。さらに日射や地表面の放射冷却の影響を把握する目的で、黒球温度も設定しています(左下写真)。





      


根気よく記録を続ける!

気象データは約1か月に1度、回収作業が必要です(左上・右上写真)。みかんは開花から着果の様子も観察し、記録をつけていきます。これらの作業は怠ることなく続けていってはじめて、研究の材料がそろうことになります。





熱赤外カメラを使って、果樹の表面温度も記録しておきます。樹木まわりの気象も重要ですが、果樹自体が何℃の温度になっているかという事実もおさえます。


     


みかんの甘さを味わいながら・・・

みかんの生育状態を把握するため、果実の横径(赤道直径)と糖酸度を測定します。これは夏ごろには記録を開始し、収穫時期まで細かい変化を追っていきます。そしてこの結果を、前述の気象・気候の変化と対応させて考察します。



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